ワカサギの妄想掃き捨て場 -18ページ目

ワカサギの妄想掃き捨て場

ワカサギでござんす。
自己満でございます。

暇な時に書きます。

ブモォォォォォ...


いつも通りの朝、俺はアプトノスの鳴き声で目を覚ました。

天気がいい。


ワ「あー、えっと...学校は...」


今日は日曜日なんだ。

ということは休みだ。


だからティヌが起こしに来なかったんだな。


ワ「暇だな...何やって過ごそうかな」


そういえば、この世界に来てからもう六日になる。

この世界にはそこそこ馴染んできている気がする。


もっとも、

大好きなゲームの世界に来たということをエンジョイしないわけにはいかないという気持ちが自分を突き動かしているだけなのだが。


ワ「まだ探検していないところもあるし、今日は散歩でもするかー」


天気がいいこともあり、俺は服を着替えぶらぶら歩くことにした。


ひとまず食堂に行ってみると朝ごはんの準備がしてあったため、ほとんど人のいない食堂でごはんを食べて食堂を後にした。


さて、まずはどこに行こうか...


ワ「飯はしっかり食べたし...寮の中探検しても面白くないだろうしなー」


そういえば中庭があったはずだ。

そこに行ってみよう。


中庭に着くと二人の女子が噴水の周りのベンチに座って、本を読んでいるくらいで特に面白いこともなかった。

しかし、大きな木が一本生えているところに

寝転ぶのにちょうどいいような角度の斜面があり、そこには心地よさそうな木漏れ日がさしていた。


ワ「まるで、ここで寝ろって言っているかのようだなww

よっし。昼はあそこでひなたぼっこだな」


小さな収穫を得た俺は、中庭を早々には立ち去らずとりあえず一周してみることにした。

女子生徒は互いに友人ではないらしく、ただそばにいるだけのようだ。

二人ともクラスメイトだ。


ワ「なんの本読んでるんだろ?」


すこし気になった俺はクラスメイトだが話したことのない人に話しかけてみることにした。

これを機にお近づきになれればという下心に突き動かされたわけではない。


断じて違う。


ワ「なぁ、何読んでんのー?」


いきなり話かけたため少し驚いたように肩をびくっとさせた彼女はショートカットのよく似合う

THE・清楚 という感じの女子だった。


となりのベンチに座っているもう一方の女子に目を向けるとそちらも俺の声に反応したようだが

自分のことではないと分かると俺を一睨みして再度本に集中し始めた。


隣の子は放っておこう。

うん。

なんかオーラが怖いもの。


「てめぇ邪魔したら殺すぞ」


っていう目で睨まれたもの。


少し間があってから戸惑いながら彼女が口を開く。


???「えっと、えっと...」


ワ「あぁ、いきなり話かけてごめんな。

俺、ワカサギ!

ちょっと何読んでるのか気になってさーww」


?「あ、ワカサギ君...

私、レイラっていいます。

確か、話すのは初めてですよね?

えっとー、今読んでるのは『草食物語』っていう本です」


ワ「へー、どんな本なんだ?

というか、クラスメイトなんだからそんなタメ口でいいってww

あ、そうだ。俺さ、人の名前にさんとか付けるのあんまり好きじゃないからレイラって呼んでいいか?」


レイラ「うん。いいよ...

タメ口でいいの?

ごめんね。私あんまり人付き合いが得意じゃないから...」


ワ「全然いいよww

まぁこれも何かの縁ってことでこれからは仲良くしようぜ!」


レ「うん。あ、そういえばどんな話か説明しなきゃね。

えぇっと、この本は一頭のアプトノスが新しいエサ場を求めて旅に出るお話なの。

まだ途中までしか読んでないから最後にどうなるかは分からないけど、私はとっても好きだなー...」


ワ「おー、なんか面白そうだな。

休みの日はいつもここで本読んでるのか?」


レ「う、うん。大体はね。

天気がいい日はこうやって外で読んだりしてるよ」


ワ「レイラは本が好きなんだな。

ちなみに俺は予定もなくて暇だから散歩中w

昼になったらあそこで日向ぼっこするんだww」


俺は彼女に先ほど見つけたいい感じの場所を指差して教えた。


レ「いいねー。ワカサギ君が来るまでは私があそこでほんを読んでおこうかな?w」


ワ「えー、それは困る...

あそこは座ったりしたら気持ちよくて動けなくなりそうだからなww」


レ「その時は私がずっといてあげるよww」


ワ「譲ってくれないのかよw」


レ「うんw 譲ってあげないw」


ワ「あ、そういえば本読むの邪魔しちゃったかな?

ごめんなー。」


レ「全然いいよー。

そろそろ別の場所に探検に行くの?w」


ワ「おうw あんまりここにいても邪魔になりそうだしなw」


レ「それじゃ、またね」


ワ「おう、またなー」


俺はレイラと別れて中庭を後にした。

次はどこに行こうか。

昼飯の時間もあるだろうからすぐに帰ってこれるところがいいだろう。


テ「あれ?ワカサギじゃん。

こんなところでどったの?」


ワ「おぉ、バカ一号。

いやー、暇だったから散歩してるんだよ」


テ「そんじゃ、一緒にどっか行こうぜー!

俺も暇だー!」


ワ「私はいっこうにかまわん!

でもどこいくんだよ?」


テ「うーん。とりあえず昼飯でも食いに行くか。

セレナちゃんとアルマ誘ってさー」


ワ「あれ?食堂は?」


テ「今日は昼飯ないぞ?紙に書いてあったろ?」


ワ「見てないぞ。そんなもん!!」


テ「ま、いいから行こうぜ!」


俺はティヌに連れられてセレナたちの部屋に向かった。



セレナの部屋―


コンコン


ワ「おーい。いるかー?」


セ「入ってきてもいいわよ」


テ「おじゃまー」


ワ「あれ?アルマもいるじゃん」


ア「おはようワカサギと付属品。

なになに?どっかいくの?」


テ「セレナちゃんたちは昼飯をどこで食べるか決めた?」


セ「あぁ、昼ごはんの誘いね。

さっきアルマと話してたところなの。

まだ決まってないわ」


テ「それならさ、学校の近くのレストランいこうよ。

あそこで今、期間限定でガブリブロース100g増しやってるんだよ」


ワ「肉!」


ア「にくー!!」


セ「いいわね。

まぁ私はそんなにいらないけどw」


ワ「おら!なにしてやがんだ!早く行くぞ!」


ア「セレナちゃん!はやくはやく!!」


テ「お前らの食に対する執着心なんなんだよwww」


セ「ちょうどお昼前だしお店が込む前にいっちゃいましょう」


テ「りょうけーい」


俺たちは肉を食べるためにレストランへ向かった。

一度食べてみたかったんだ。

ガブリブロース!


レストラン―


ア「おーにーく!おーにーく!」


ワ「肉肉肉肉肉...」


テ「セレナせんせー。ワカサギ君が壊れましたー!」


セ「叩けば治るわ」


バシコン


ワ「ってぇな!なにすんだ!」


テ「なおりましたー!」


茶番を繰り広げている間に料理が運ばれてくる。


大きなガブリブロースが3つ。


プレートに乗ってじゅうじゅうと音を立てている。

フォークで軽く押してみると肉汁があふれ、プレートに流れて音をさらに大きくした。


これにナイフをいれたらどうなるんだろうか...

考えただけでもよだれが垂れそうになる。


セレナはパスタを注文したようだ。

簡素なパスタのように見えて、しっかりと具がのっている。

一見、海鮮パスタのようだ。


ア「おにくー!」


テ「でっけー!」


セ「ワカサギ、一切れもらってもいいかしら?」


ワ「えー、いいよ」


セ「なんで最初に嫌そうな返事したのよww」


ワ「気分だよ気分!」


俺はガブリブロースにナイフを入れ、セレナの分を切り出して渡した。


セ「ありがと」


ワ「おう」


まずは一口食べてみる...


肉厚に切り分けたガブリブロースを頬張った瞬間に熱くなっている肉汁が口の中にあふれ、

火傷をしそうになる。


しかし、同時にほどよい歯ごたえ、塩コショウだけで整えられた味が深みをつくり火傷のことを忘れさせた。

肉を噛むたびに肉汁が口の中で広がり、快感が脳天につきぬけていく。


ワ「うめぇ!」


気がついた時にはすでに叫んでいた。


アルマとティヌは目を輝かせながらも、黙々と食べている。


俺は味わって大事に一切れずつ肉を食べた。

しかし、あまりの美味さに次々とナイフで切り分け、フォークで口に運んで行った結果...


あっという間になくなってしまった。


ワ「ぶへー、食った食った!」


テ「美味かったー」


ア「おなかいっぱーい!」


セ「また機会があったら来ましょうかw」


ワ「さんせーい!」


胃袋を肉で満たし、セレナたちと別れた俺は予定通りひなたぼっこに向かった。


レストランは寮から歩いて数分のところにあるため、すぐに戻ることができた。


ワ「あー、満腹の状態で寝転がったら絶対気持ちいいだろうなー」


中庭に辿り着いた俺は、ひなたぼっこポイントに一直線に歩いて行った。

しかし、先客がいたようだ。


レ「あ、ワカサギ君」


ワ「おーす。

さっき昼食べてきたから予定通り昼寝しに来たw

というかやっぱりここで読んでたのかww」


レ「うんw

ここいいねー」


ワ「だろー?

ってことでお隣失礼しますよーお嬢さん」


レ「はい、どうぞーw」


レイラの横に寝転がり、眠くなるまで他愛もない話を続けた。



――――――――


レ「そろそろおきないとー...」


目をあけるとすでに日は落ち、暗くなっていた。


ワ「んぇ?あぁ、おはよう

待っててくれたのか?」


レ「だって、このまま置いて帰ったら晩ご飯逃しちゃうでしょ?」


ワ「ありがとなー。

それじゃ、食堂行こうか」


レ「うん」


レイラとともに食堂に向かい、向き合って座って話しながら晩ご飯を食べた。


そして、とりあえず俺の部屋を教えておいた。


ワ「いつでも遊びに来てもいいからなw

うるさいのがいるかもしれないけどw

そいつらはまた紹介するよw」


レ「うん!雨が降ってるときにはいかせてもらおうかな?

本読みに行くだけだけどw」


ワ「そのときは俺の分の本も持ってきてくれよな。

レイラのオススメ読んでみたいしw」


レ「うん。

それじゃ、私は部屋に戻るね。

今日はありがと!楽しかったよー」


ワ「俺こそ楽しかったよ。

また話そうなー」


レイラと別れ自室に戻る。


何故か電気がついている。


ワ「あれ?なんで電気が? うわっ!!?」


突如横から衝撃が加わり思わず倒れこむ。


テ「ワカサギ容疑者確保!!」


ア「確保ー!」


セ「よし。それではここに座らせなさい」


テ・ア「イエスサー!」


ワ「ちょ、なんなんだこれ?」


わけもわからず動揺する。


テ「ええい!貴様は俺たちの質問に答えるだけでいいんだ!」


ワ「えぇ!?」


セ「それじゃあ、まず一つ目。

今日なにか良いことあった?」


ワ「いや、特には」


テ「ほう?それでは二つ目は俺からだ。

お前は俺達と別れた後どこにいた?」


ワ「中庭で昼寝してたぞ」


ア「へぇー、それじゃ、最後は私ね!

今日食堂で一緒にいた女の子は?」


ワ「あー、レイラか?

あいつとは今日仲良くなったんだよw」


テ「ふむ。その子とはどこでなにをやってたんだ?」


ワ「中庭で駄弁ってただけだ

俺が寝てる間はレイラはずっと本読んでたみたいだし」


セ「今日知り合ったわりには親しげだったわね...

まさか、彼女!?」


テ「なんだと!?」


ワ「違うわい!!そんなくだらないことのために俺の部屋に潜伏してたのかよ!」


ア「なんだー、違うのかー...

面白くないなー」


ワ「おもしろくないもなにもねぇよwww

そうだ、あいつ人付き合い苦手らしいけどさ、仲良くしてやってくれよ。

いいやつだからさ」


セ「そのことなら心配しないで。

ワカサギに頼まれる以前に私は面識あるから」


テ「俺はないけど!」


ア「私は若干話したことある!」


ワ「それじゃ心配ないなw

ほら、用がすんだらさっさと出てけ!俺はシャワー浴びて寝るんだよ!」


セ「しかたないわね...居座ってあげるわ」


ワ「なんだよ!

まぁいいけどちゃんと部屋戻れよな?」


テ「約束はできない」


ア「ない!」


ワ「それじゃ、俺はシャワー浴びてくる」


セ「いってらっしゃい」


シャワーを済ませ、パンツとズボンだけ穿きベッドに座る。

アルマがなにやら探しているようだ。

大体の見当はつくが...


ワ「なにやってんだよ」


ア「あの本は?」


ワ「隠した」


ア「え!?なんで!?」


ワ「お前が勝手に読むからだよ!」


セ「あー、私もなんだか眠くなってきたわね...

シャワーだけ浴びてくるわ...」


ア「あ、じゃあ私もー」


テ「じゃあ俺もいってくるー」


ワ「そんじゃ、俺は寝るよ。

おやすみー」


セ「おやすみ」


あぁ、やっとゆっくりできるな。


俺はあいつらが出したものを少し片づけ、寝ることにした。


しかし、もう少しで眠れる...と思った瞬間にティヌがドアを開け、転がり込んでくる。


テ「たのもーー!」


ワ「うるせぇよ!」


ティヌに少しばかり説教をしていると、セレナとアルマがやってきた。


セ「あら?なにやってるの?」


ワ「なんで帰ってきてるんだよ!

眠くなったんだろ!?寝ろよ!!」


セ「いいじゃないw

別に、ワカサギが眠れなくなるくらいでしょ?」


ア「そうだそうだー!」


ワ「くっそー!俺は静かに寝たいんだよ!!!」


この後はなにを言っても聞かず、全く出ていかなかった。


結局朝まで俺の部屋で騒いでいた。


いったいこの寮の規則はどうなっているんだろうか。


俺はゆったりとした朝、昼を打ち消すかのような賑やかな夜を過ごした。