戦術戦略は運こそ実力 | 労人社のブログ

労人社のブログ

ブログの説明を入力します。

戦中日記(続労人社だより)221153号

「戦術戦略は運こそ実力」

㊗️ことわざに曰く「運も実力のうち」。vsドイツ戦はまさに、月よりの使者がもたらした戦術戦略なき幸運な勝利!いまや、この世で森保采配に異論をさし挟めば非国民と糾弾されかねない。あたかも、無策の策士である森保が軍神・山本五十六の再来かのように英雄になってしまった。今ごろ、永田町の闇策士は森保を山口選挙区から衆院選に立候補させることを本気で考え始めたに違いない。それを受け入れるだろう日本的精神風土が哀しくてしょうがない。

😱後半の選手交代は日本海軍の特攻作戦、あるいは真珠湾攻撃の勝算のない闘いを想起させた。1か8かのバクチであり、破れかぶれの1点突破の全面展開?戦術であった。守備ラインが崩壊寸前で、猛反攻が空振りし、後半30分までに同点にしないと、独軍のカウンターの前に大差での惨敗が予想された。次節の独vsスペインが分ければ、得失差で予選突破の夢も破れる。そこで森保はこれまで試したことのない賭けに出た。皇軍にふさわしく玉砕作戦である。ただ、結果はラッキーであった。戦術戦略なき戦争に勝ちはあり得る。

😎ドイツチームが若い、編成途上のチームであったのも勝因の1つかもしれない。フィジカル面、パスワークはノーミスであったが、経験不足なのか?シュートがど下手で助かった。加えて、dfaがカタール大会の競技環境、不正事、不正義、差別の横行等に怒り、FIFAと対立したのが影響したか?いや、次節のスペイン戦を最優先して、日本の特攻精神を甘くみた結果だろう。まさに、運も実力のうちで初戦突破であった。

💰皇軍の侵略戦争指揮を象徴した人物が石原莞爾、五十六そして東條英機。最終戦争論の石原は米との決勝戦を想定して経済基盤の確立を優先し、アジア侵略への道を開いた。五十六は経済力の差を認識し、奇襲攻撃での小勝利を材料に和平工作を期した。2人の策士は勝敗予測は別に戦術戦略に基づく戦争作戦を指揮した。でも、東條は特攻を採用し、日本精神だけを鼓舞することで負け戦=戦術戦略なき闘いを続けた。

💔策士森保は、ドイツ戦のジャイキリで一躍、五十六と並ぶ英雄に祭り上げられたようだ。祭り上げたのはマスコミと多くの日本国民である。かつて、日露戦役の勝利を大祝賀し、賠償金が得られないと知れば、一転、日比谷焼き討ち事件を引き起こしたあの心優しき群衆たちである。

😓いま、その群衆たちはW杯のvsドイツ勝利を機に、日の丸や森保ジャパンを応援しない日本国民を非国民と非難しはじめる。すでに、複雑な家族関係にある友人宅では、妹の旦那から(森保ジャパンを応援しない。日の丸を尊敬しない)との理由で、故なき怒りを受け、非国民と罵られた友だちがいるくらいだ。日本精神は風向き次第でどちらにも顔を示す。

💢さて、問題は東條的精神、虚ろな戦術戦略が何故に?かつてこの国民の多くに受け入れられたのだろうか?である。一般的には全体主義という一語で総括される。そう、あの全体主義、忖度、その場主義といわれるものだろう。しかし、よくわからない。金融経済の停滞、政治の腐敗、不遜な官僚、軍備拡張、雇用不安、医療崩壊等の時代閉塞の現状がより濃密さを増す一方で、現状打破のための出口が見えない時代の無力感がその、全体主義のだし汁である。

🍺間違いなく、森保の采配は五十六のそれではなく戦犯東條の再来である。ベスト8を目指す明確な戦術戦略を提示したことがない。その場しのぎの選手起用にも国民の非難の声がでない。自民党政権がどんなに失政、不祥事を繰り返しても選挙で負けることがない。岸田の無能さ、その裏で防衛3文書が現実の戦争へのエスカレーターであっても、自民党解散請求の声が出てこない。

😡(運も実力のうち)は自民党議員の座右の銘である。統一教会の票で赤絨毯を踏めればラッキー。カルトであろうが関係ない。二次大戦の負けはアジア人民に負けたのではなく、アメリカの金と核に負けただけ。しかし、憲法も経済の軍事化も党の夢は現実化した。次は勝つぞ!結党以来、戦争を待望し続けたのだもの。幸い、国民の意識動員もこのジャイキリで進むだろう。メンツを見れば、政治も運こそ実力だ。間違いない。