核兵器のない、から国家のない世界へ | 労人社のブログ

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戦中日記(続労人社だより)220837号

「核兵器のない、から国家のない世界へ」

💢ニホンの夏がかくも暑いのは、8月6日のヒロシマ、9日の長崎、そして15日の終戦の日があるから。この3つの平和祈念の日を通じて、日本人民の平和、非戦の想いが日本列島を熱くしているのだ。原爆投下から77年、憲法9条を国是に、戦争を回避してきた非戦の誓いが、ニホンの夏を暑いものにしてきた。

😱この夏のヒロシマ、長崎での平和祈念式典を観ていて、つくづく感じることは、岸田をはじめニホン政府関係者の参加を求める必然性が一欠片もなく、むしろ敵性者で、平和祈念を阻害する反社会的勢力にまで、劣化を極めた恥ずべき姿であった。(核兵器のない世界へ)という大会理念に対して、現在のニホン政府は(核保有を目指す)国家への野望を露骨に言明した、と言えるだろう。

💔核兵器廃絶運動にとって、今年はある意味で画期をしるした。6月の核兵器禁止条例の締結国会議での(核なき世界へ)宣言の採択と、一方でロシアのウクライナ侵攻で核兵器使用の現実性がより強まったこと。その下でのヒロシマ、長崎は唯一の被爆国を(売り物)にするニホン政府の非戦、核廃絶実現への本気度が、世界から注目された大会であった。

☔️新聞の論調は、岸田のあいさつ〜というより朗読〜が(長崎、ヒロシマの朗読文章が8割同じ内容)と揶揄的なものであった。しかし、本質はそんなところにはない。すでに、あほシンゾウ、人間のカス首相のあいさつも官僚の作文をさも嫌そうに、詰まらなそうに、時に読み間違えながら朗読するのが定番になっていた。「核兵器のない世界へ」など夢物語りでなく、憲法改悪、核保有こそ、平成令和の(坂の上の雲)を目指すニホンの姿。

😷ただ、世界に向かっては、唯一の被爆国ニホンを枕言葉に、核兵器禁止を口にしてきた。むかし非核三原則などと平気で嘘をついてきたが、今では、武器輸出も出来るまでに成長してきた。もう、わがニホンは子どもではない、戦争もしようと思えばできる強い国家になった。参院選の大勝利は、有権者の支持と、統一教会、日本会議、ゼネコン、連合などの支援を受けて、新しい皇国ニホンの第一歩となった。非戦論など非国民の言い草で、本音で言えば(核兵器のない世界へ)も、非国民と言いたいくらいなのだ。

😏だから、菅と違って読み間違いがなかっただけで岸田の朗読は合格ものなのだ。さらに、もう一つ画期的な点は、中国の反応。「おまえの国は、ズッポリアメリカの核の傘の下で、兵器を買い込み、戦争準備を進めているではないか」と公式にコメントされたこと。バイデンに唆されたウクライナ有事は、米にとっては序の口。本命は対中、朝鮮有事。傘に隠れていればいいものに、ついに中国に敵と名指しされた。

😡非戦、平和祈念の想いは、ヒロシマ、長崎、沖縄戦を日本軍に強要された日本人民のDNAを構成している。ところが、岸、笹川ら戦犯を免れた満州人脈に連なる末裔たちは、77年を経て電通、勝共連合、日本会議、電通らと3年王国、わが世の春を満喫しようとしている。来るべきニホンは、軍事力で負けた歴史を総括して、核武装を果たし、強い軍事国家を目指そうとしている。こんなニホン政府を平和祈念の大会に参加させることが間違いである。

💦ヒロシマ、長崎の(核兵器のない世界へ)と、公後3年に自公維新、酷民、連合が目指す国家像は真逆である。終戦とアジア諸国への侵略、植民政策の反省から再生を期した国是=非戦、戦争放棄と、小泉、あほシンゾウ以降の好戦国家、満州国再興の政治潮流が融和するはずがない。水と油。敵性同士である。核兵器のない世界は、戦争と搾取を栄養素とする(国家のない世界へ)を視野に入れないと運動を構築できない時代になった。ヒロシマ、長崎大会はそれを示した気がする。