こわさをしって、へいわがわかった | 労人社のブログ

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戦中日記(続労人社だより)220629号

「こわさをしって、へいわがわかった」

😳ゲルニカの作者ピカソが、ナチス側の関係者から「この絵を描いたのは貴様か」と言われた時に、「いや、この絵を描いたのはあんたたちだ」と応えたエピソードはよく知られている。このもじりで言えば、7才の女児に「怖さを知って平和がわかった」と朗読させたのはあほシンゾウ一統に連なるこの国の大人たちだ。

😱ゲルニカがピカソの代表作であり、今では最高傑作と評価されていることにおそらく異論はあるまい。スペイン内戦中、ドイツ空軍がゲルニカを空爆したことを知ったピカソが万博に出展する予定の作品モチーフを急遽変更して「戦争により市民が殺される怖さと平和の大切さ」を表現した、怒りの大作である。沖縄戦没者追悼式で穂菜さんの平和の詩は、ゲルニカの怒りと通底している。

🎶怖いを知って平和がわかった。美術館へお出かけ、おじいちゃんもおばあちゃんも、一緒にみんなでお出かけ。うれしいな。怖くてかなしい絵だった。たくさんの人が死んでいた。小さな赤ちゃんや、おかあさん、風車や蝶々の絵もあったけど、とても悲しい絵だった。お母さんが77年前の沖縄の絵だと言った。本当にあったことなのだ。

🎶たくさんの人が死んでいて、骸骨もあった、私と同じ年の子どもが悲しそうに見ている。怖いよ!悲しいよ!可愛そうだよ!戦争の反対は何?急に怖くなって、お母さんにくっ付いた、温かくてほっとした。これが平和なのかな。

🎶お姉ちゃんと喧嘩した。お母さんは二人の話を聞いてくれた。そして仲直り、これが平和なのかな。戦争が怖いから平和を掴みたい。ずっとポケットに入れて持っておく、絶対に落とさないように、なくさないように、忘れないように、平和を知って、平和がわかった。

😱同じ追悼式で岸田が挨拶した。お金の話しだけをした。そしたら、周りの大人たちが怒って「帰れ!帰れ!」コールをした。憲法に書かれた非戦の誓いを、この国の偉い人たちが口にすることは、なぜかタブーになってしまった。戦争が、人を殺すことが、殺されることが怖いものではなくなってしまった。

😇岸田が尋ねる。「穂菜さん!この平和の詩を描いたのは、あなたなの?」「いいえ、この詩を書かさせたのはあなたたちよ。戦争をしようと、軍事費を増やし、いまも市民が殺されているウクライナに軍事援助をしているあなたたち、おとなたちよ」