カネがなければ戦争はできぬ | 労人社のブログ

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戦中日記(続労人社だより)220525号

「カネがなければ戦争は出来ぬ」

😄岸田が軍事費増額のお約束をした途端、年度予算に続いて、補正予算までほぼ質疑もなく、自公維新、酷民君主の一存ですんなり成立してしまった。この予算の本質は軍事予算であり、戦争予算である。むかし、(腹が減ってはいくさはできぬ)と言う言葉があったが、本当の意味は(カネがなくては戦争はできぬ)が正しい。これで、アメリカさん喜んで貰える。戦争ができる!岸田はいまそう信じている。

😱1940年2月、斎藤隆夫が国会で有名な反戦演説を行った。日中戦争に対する政府の方針を批判、疑問を表明したもので、彼はこのため除名処分を受けている。この年、9月に日独伊軍事同盟、12月に大政翼賛会が成立し、ニホンはそのまま国費の30%、90%を戦争を仕掛け、維持するために費やし、それでも膨大な経済力を有したアメリカのカネの前に負けた。岸田はいま、軍事費2%でも少ないくらいだ、と信じている。

💢(腹が減ってはいくさはできぬ)のは、兵隊さんもしくは戦争指導者やそれにぶら下がる官僚、治安警察、愛国〇〇会の輩どもに限ったことで、日夜、兵器や軍需品の生産にこき使われる勤労国民はむしろ、腹をすかせたまま働いてもらわねばいかない。食べるものがなければ、金歯も銀歯も必要ない。それも供出させてカネに変えねば、いくさはできない。だから、12月に大政翼賛会を発足させて、国民総自粛警官にすることにした。岸田小声で、(多少の物価上昇くらい我慢して)。

😡現代の大政翼賛会を気取るのが維新の会。今だけカネだけ自分だけを党是とする、このファシスト党のあだち康史が国会演説した。斎藤隆夫と違うのは反戦演説では(大いに戦争をしましょう)国民の安全のために(二度と核攻撃を受けないことが大事)で、そのためには、9条、核保有をタブーとせずに、先制攻撃も軍事費増額も積極的に議論しましょうよ!自公酷民の皆さんと演説?をぶちかました。これは歴史に残る国会演説と言って良い。ニホンを1940年の(戦中)状況に引き戻すことを提言する恥ずべき演説として。

💤58年5月30日は、拘留中の戦犯を不起訴釈放して巣鴨プリズンが閉鎖された日だ。岸信介、平沼騏一郎、正力松太郎、笹川良一、児玉誉士夫、鮎川義介、久原房之助ら満洲を舞台に荒稼ぎを策した戦争犯罪人の多くが、釈放され、あまつさえ戦後の政官財の有力指導者に復活された記念日である。一部軍人を除けば、ヒロシトを含め戦争犯罪人の誰一人戦争責任を問われることがなかった。岸田曰く(プーチンもゼレンも長期戦になれば暗殺されない限り戦争責任を免れるだろう。戦争は金儲けのためにあるんだもの)

💦岸信介自身、巣鴨プリズン収監中に(冷戦が悪化すれば(自分らは)首を縛られずにすむ。それが戦犯の命の綱)と考えていた。老獪な悪徳政治家の透徹した分析力で、実際、GHQのウイロビーは(ニホンを反共の防波堤にするために)戦犯の釈放に積極的に取り組んだことを認めている。そのためにはCIAのスパイになることを承知の上で、再び政財官のトップに据えられた戦犯どもの仕事は、はなから「戦争のできる国」作りと決まっていた。不味い一郎、あほシンゾウはこの満洲人脈から出自した最低の被導者であろう。

😢さて、今国会の議事録を後世の研究者が読めば、そこにあるのは論議などではなく、翼賛会の総会議事録としか認められない。あほシンゾウいや小泉登場以来、国会でまともな論議がなされたと考える国民はいない。118回の嘘は論外として、むしろ刑事事件を審理する裁判所の如くである。維新の国政登場はその極み、あだち康史の戦争演説は政党政治の二度めの死を示したものに違いない。

😆山本五十六が(3年は戦ってみましょう)と言った真珠湾攻撃は、斎藤演説の2年の後。ニホンの予算編成を愛でたく戦争遂行型の方向に舵をきり、6兆円、2%まで国民統合できたが、はて、新しい資本主義でなかった新しい戦争は何年戦うことができるだろうか?岸田は思う。アメリカ経済はぽしゃっても、中国相手では「カネがないから戦争もできないかもな」。