米ドル、3度目の基軸通貨の危機 | 労人社のブログ

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戦中日記(続労人社だより)220313号

「米ドル、3度目の基軸通貨の危機」

💔いま、米ドルが世界の基軸通貨、覇権通貨でいられるかの危機にある。これが、戦後3度目の危機だ。3度目の正直とやらで、かつてアメリカンドリームに溢れた、米が組織暴力団国家にまで堕落し、兵器産業を生業とするこの国が、まともな農業立国、共和国連邦に生まれ代わる時代に立ち会えるかもしれない。それはアメリカンどころか、非戦派庶民たちの夢だ。

😳1度目のドル危機は71年8月15日。ニクソンが涙をたたえながらドルの金兌換停止を発表した。バトナム侵略の膨大な戦費が負担となり、自己破産した。ヤクザな親父が博打にのめり込み、借金を積み重ね嫁と子どもらに泣きながら謝った。謝罪して、立ち直り働けば良かったが、このヤクザ国家は、居直り暴力でその場を繕うとした。

😱マルクスの人格論では、資本が纏う人格が資本家、地代が纏う人格が土地所有者。資本が利潤を生み出すニューフロンティアを見出せなくなっては、不胎化した生産資本を破壊資本に転化するしか活路がない。で、暴力が纏う人格が国家、軍隊となる。兵器生産だけが唯一、独占利益をもたらす産業と化す。過剰在庫は対価を要しない、自衛にために、庶民を殺すことに何とも感じなくなれば、いくらでも兵器需要は生み出せる。

😇2度目の危機は86-88年。世界経済がグローバル化し、金融の証券化が叫ばれ、国富が実体をもたない架空資本、数値化された時代。バランスシートでは債権とされた数字が、翌日には半分の数値に減っていた。米ドルが金の裏付けなく刷られ、米軍の軍事力が経済安保の保障とされれば、不生産的国民のコスト要らずの通貨がいつまでも流通するはずがない。

😴驚いたことにお友だちのニホンが世界最大の債権国に成り上がった。賃金を安く抑え、為替(労働力の評価額)をあんばいし、安い輸入品を高値で、輸出品を価値より安値で売ることで、資本蓄積にはげんだ。その結果、日経、野村、大和証券研究所らが「21世紀は円が基軸通貨に、ニホンは覇権国家になる」とはやしたてた。これが2度目の米ドル危機。

🎶ところが、BIS規制でニホンの債権、架空資本はものの見事に消え去った。資本制生産のもとでは、富=生産物の取得はそれを作った者ではなく、そのほとんどを法律と国家に所有権を安堵された資本家が持っていく。あとは、暴力団がにこやかに掠りとる。そこで、ニホンの愚行をみた新興ヤクザ・中華帝国は覇権を奪うつもりなら「軍拡こそ命」と考えた。

✋これは当然の発想で、人の良いゴルバがアフガン戦費で、国富を濫費して自己破産の淵にあったソビエトを解体し、米に「仲良く市場経済で協力して生産性を高めよう」と提案した時、その証拠にワ条約機構を解散したら、いつのまにかNATOの軍事力が増大していた。覇権の維持がニンゲンの知性ではなく、軍事力であることをゴルバは忘れていた。

💢ウクライナ有事、台湾有事の背景は、米ドルの3度目の通貨危機にある。いまや、アメリカの金融資本には兵器産業と医療薬剤産業を除き、資本を投ずる市場がない。兵器産業が高度な科学技術を活用して核兵器という癌細胞を発明してからは、人類絶滅の可能性が生まれ、資本、国家お得意の戦争が仕掛けられない。抑止力を宣伝して、なんとか核廃絶の流れを阻止しなければ。

😡ロシアのウクライナ侵略の特徴は、まず原発施設の確保に向かったこと。戦争の様相が戦略核から戦術核の時代に転化したのではないか。庶民の犠牲を前提に金儲けが戦争の目的であることはかわらない。ただ、核兵器をピンポイント使用し、破壊効果の高度化、極地化が可能になる兵器開発が極秘のうちに進んでいるのではなかろうか?

☀️あほシンゾウや不味い一郎などファシスト、国家主義者の核武装論が、アメリカとの協議の中で発言されたと考えるのは不当ではない。それは、核兵器が抑止力ではなく、攻撃力として考え始められている証拠かもしれない。もちろん、中国の覇権主義をつぶし、米ドルの基軸通貨の危機を回避し、軍事力を背景にドルに垂れ流しによる経済安保秩序を維持したいだけのためだ。

⚡️3度目のドル危機は、第三次大戦への危機でもある。韓国の右傾化がこうした国際経済の流れと無関係であるはずがない。米の視点は朝鮮半島であって、中国を戦争に引き摺り込むことができれば、ドル危機を逃れることもできると考えている。ドル危機を放置して、垂れ流し消費を続けるアメリカの経済制裁=借金を返済せよ!こそが非戦の第一歩になる。米を農業立国にせよ!