「奄美ノネコ駆除問題 その3」
週刊文春は60周年記念特大号
「奄美大島「世界遺産」ほしさに猫3千匹殺処分計画」
ネコはIUCN(国際自然保護連合)の
侵略的外来種ワースト100に入っており
生態系に被害をもたらす外来種とされてます。
その視点に立てば、
猫は排除したい対象です。
ネコは外来種です(PDF)
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愛護動物である猫は
動物愛護管理法で
みだりに殺傷できません。
しかし、
野生のノネコは
鳥獣保護法で
合法的に殺すことができます。
ノネコとは何でしょう?
「ノネコとは、野生化したネコのこと。
元々はペットだったネコたちです。」
「ペットとして飼われていたが、
飼い主に捨てられる等で、野生化したネコを、
ノネコと言います。」
つまり野良猫?
どこにいようと
ノネコ・野良猫・飼い猫は
すべて同じ種
イエネコ(Felis catus)です。
同じ猫なのに
呼び方を「ノネコ」にすると
駆除対象にできます。
殺処分数にもカウントされません。
繁殖しすぎた野良猫問題については
全国の自治体が悩んでいます。
奄美でノネコ駆除の
前例を作ることで、
今後、
野良猫が
野生のネコ(ノネコ)と
拡大解釈され
駆除される危険は
ないのでしょうか?
そんな不安を感じるのは、
各地で行われる
「ノネコシンポジウム」で
そのような議論が
ずっと行われているからです。
奄美大島でネコ問題シンポ(奄美新聞社)
ノネコ問題に精通する専門の研究所が
これらの対策の提言を行っています。
「鳥獣保護法の狩猟対象が
ノネコに限定されている一方、
TNRされた野良猫や
放し飼い猫が山中に存在する現状から
「飼い猫・野良猫・ノネコ」の定義を
「所有物・無主物」として再編成することを提案。
「自然生態系に脅威を与える猫は
山から排除するのがファーストステップとして重要」
などの意見が出ております。
希少生物保護の観点から
このような意見が出ることは
理解できます。
異なる立場から
様々な意見を交わし
より良い解決策を見出す
プロセスであればいいのですが、
官公庁・自治体・大学・専門機関
学者・有識者・研究者など
主要関係者が
同席するシンポジウムなので
「ノネコ駆除はやむなし」という
既成事実に
社会的なコンセンサスを得るための
広報活動にも見えてしまいます。
つづきます
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