先日地域猫を研究する学生さんのインタビューを受けました。

「地域猫の研究?何の学科??」と不思議に思うでしょう。
自然環境と人間社会の生産活動が共存する地域環境空間の設計・・・がテーマの学科だそうです。 (偏差値高めです)

今後大学院で2年間、深く掘り下げるので、
現段階では、論文の構成や結論づけは行わず、
できるだけ多くの情報やデータを収集しています。

インタビューは延々5時間、話は尽きませんでした。
その間、テープまわして、ノートに速記して
お昼食べて、ケーキ食べて
おなかいっぱい(メシではなく話の方で)になったのではないでしょうか。汗

【来客の方にインパクトを与える、体重7㎏超えの大きなとらちゃん】
 

学生さんとの対話は一種のブレストで、
私自身も、いろいろな気づきがありました。

地域猫の賛成派・反対派 という対立軸
平行線の議論を、ネット上ではしばしば目にするのですが、
私達がリアルで行う活動では、反対派にお目にかかることはありません。

それはなぜか?

おそらく「地域猫」という言葉に、それぞれが勝手な解釈をしてしまう、共通認識の欠如のせいではないでしょうか

猫のお世話をしたい人達の中には、
「不妊・去勢手術さえすれば地域猫」と言う人もいるし、
猫を排除しようとする人達の中には、
「地域猫は、餌やりを正当化するための言葉遊び」と言う人もいます。

【超人見知りで必ず隠れるしまちゃん。なぜか学生さんはOKで、ガン見してました】



私達が活動をする時は、「地域猫」という言葉はあえて使わず
地域猫活動の具体的な内容を説明しています。
「地域環境の改善のために、飼い主のいない猫の対策を実施します。不妊・去勢手術を行い、マナーを守った給餌や清掃などの適切な管理を推進します」

猫嫌いの人も、繁殖抑制や餌やりの指導は大賛成なので、反対をされることは、まずありません。
「地域猫活動」がめざすところの共通認識があれば、無用な対立を避けることができるのではないでしょうか。

すっかり認知された「地域猫」という言葉は、個人的には好きなのですが、
誤解を招かないように、使い方は要注意ですね。

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