もっとも、飼い主が悩む 排泄の問題について
動物が幸せを感じるとき―新しい動物行動学でわかるアニマル・マインド/テンプル・グランディン
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マーキングの原因の多くは「不安」だそうです。
猫は、何か心配なことがある時に、自分の縄張りを再確認する強い欲求に駆られます。

本では多数の事例が紹介され、なぜその行為に至るか解説しています。
例えば・・・
飼い主や飼い主の持ち物にマーキングをする場合、飼い主が自分のものだと皆に知らせたい気持の表れである。
外で見慣れない猫がいた場合、怖い気持ちを落ち着かせるために、自分の縄張りである家の中にしるしをつけて安全を確保しようする。

【マーキングの癖がぬけないすず】


そもそもなんでこうなっちゃうかと言うと

猫の前頭葉は脳の他の部位と比べて極めて小さい。
脳全体に占める割合は
人間は、29%
犬は、7%
猫は、3.5%

前頭葉は物事を系統的に考え、計画的に実行するはたらきをします。
前頭葉は脳のブレーキで情動を抑制する機能があります。
しかし、猫は前頭葉が小さいため、強迫神経障害に近い反応が現れます。
簡単に言うと、強いこだわりです。

環境の変化に順応しづらいのはこのためです。
例えば、引越ししたのに、前の家に戻ってしまうというケースがあります。
よく「猫は人ではなく、家に居つく」と言われるが、それは、このこだわりによるものでしょう。

猫は環境にこだわり、小さな変化でも気が付き、嫌います。
排泄の問題があった時に、トイレ環境に問題があることも少なくありません。
・トイレの掃除が十分か?
・猫砂が嫌いではないか?
・トイレの場所が寒かったり、遠かったり、行きにくい場所ではないか?

環境を整えて解決できることもあります。

すずの場合、毎日、ちゃんとトイレで大小するのでトイレの問題ではなさそうです。
長年外でテリトリーを守るために、身体に染みついた生活習慣かもしれません。



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