「餌やり禁止条例」は、とても危険な条例だと思います。

一般の人は、「ルールを守れない餌やりに罰則を与えることのどこが悪いのか?」と思われるでしょう。

ルールを守れない餌やりだけが注意を受けるならいいのですが、現実そうはならないのです。

一度「餌やり禁止条例」を可決してしまうと、言葉だけが市民の頭に刷り込まれます。
つまり、餌やりは禁止なんだ、と。
悪い餌やりだけでなく、ルールを守る正しい餌やりも、悪者扱いされてしまうのです。

これは、とても危険なことです。

条例をタテに餌やりを攻撃する人と、餌やりする人の間で、対立が激化し、町の中は殺伐とします。
そのような町で、人と猫の共生がうまく行くでしょうか?

餌やり禁止と刷り込まれた町で、ボランティアをする勇気のある人はどれだけいるのでしょう?
誰もが、猫との関わりをさけて、問題が放置されてしまうでしょう。
問題は悪化の一途で、自然に解決することはありません。



先例として、東京都では、荒川区に「餌やり禁止条例」があります。
荒川区のボランティアさんは、この条例のせいで、大変なご苦労をされている印象を受けました。

猫とワインさんが、荒川区の現状と問題点を連載しています。

「猫と人との共生を図る取り組み」のそのおわりに

「現在荒川区では、通称 『荒川区餌やり一部罰則条例』 施行後、この条例の悪影響で、未だに登録したボランティアですら誤解を受け、活動しにくい状況です。
まして地域の方自身が、問題解決の為に自分達で手をあげ難い点は、なかなか解消されないまま、問題地域はまだまだ放置され、困難な状況が続いています。」


「餌やり禁止条例」を可決したらどんな結果を招くのか、条例化を推進する方々に、ぜひ知ってほしいと思います。

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