ご相談時点では、私も初ボランティア仕事で余裕がなく、遠くに住むTさんのお手伝いをすることができませんでした。

それでも、ずっと気になっていたので、お互いに連絡を取り合ってきました。
私自身もホヤホヤのボランティアなので、相談にのるというより、一緒に考えたという方が近いでしょう。

対象は何匹?
いくらかかる?
協力してくれる人は?
車は?病院は?
保護してその後どうする?
最終的にどこまでやる?

私がいつも言うことは、
無理をしないで、できることだけやりましょう!

(私に何か相談したことのある読者さま、ここは、「あ~、言われた言われたww」と笑うトコです)

お互いのやりとりの中で、できることと、できないことを、散々考え、問題点がクリアになってきました。

Tさんは、猫助けの種まきを始めました。

猫を触る方、餌やりしている方、近くのお店の方、周囲の皆さんに、「一緒に猫を助けませんか?」と声をかけてみます。
皆も猫はかわいそうという思いは同じです。でも、界隈には10匹近くの猫がいます。餌やり以上のことはできないんじゃないか・・・。何ができるかわからずに、なかなかスタートがきれません。

路地裏の猫達
ねりまねこ・地域猫

冬になり、子猫達は風邪をひいてしまいました。
Tさんの悩みは深くなり、メールには悲しみが溢れています。

そんなある日、ある愛護団体が猫を救うお手伝いをしている情報を見つけて、Tさんにお知らせしました。

Tさんは覚悟をきめました。折角のチャンスです。後はやるだけ。
ダメ元で周囲に本気で呼びかけます。
「やろう!」と、

猫達を心配して見守っていた人達に、Tさんの本気は伝わりました。
それまでに蒔いた、猫助けの種が、芽を出したのです。

手術費用の負担したり、飼い主探しをしたり、捕獲のお手伝い、捕まりやすいように、餌付けや人馴れや、それぞれが、できることで、協力を申し出てくれました。
そしてTさん達は、会社の休日や夜に、捕獲し、周辺の猫の不妊・去勢手術を行いました。
風邪ひき子猫ちゃんは2匹とも、幸せな飼い猫になれました。

一般市民が協力しあって、私達ボランティアよりも素晴らしい活躍を見せてくれました。
これこそが、本当の地域猫活動です。

Tさんの猫助けの種は、立派な花を咲かせました。


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