地域猫活動の本と聞いて、読んでみました
「工場猫物語」

京浜工業地帯の人工島にいる100匹の猫達を
「これ以上、不幸な猫を増やさないために」という思いで、
地域猫活動をする、若い夫婦の記録です。

その人工島には、自動車や粗大ゴミとともに、沢山の猫が捨てられています。

工場街の暮らしは過酷です。
薄汚れ、雨にぬれ、雪に凍え、極端に人間を恐れ、飢えに苦しむ猫達。
彼らを放っておくことができず、できることから猫を助ける活動を初めていきます。

無責任な餌やりに対する、ルールを守った給餌の呼びかけ
繁殖をとめるための、不妊・去勢手術

雌猫の中絶をするのかという質問に対して、以下のような問いかけをします。
「いったい、誰が、産まれてくる子猫達を責任もって面倒を見ることができるのでしょうか?」
猫達が住む場所も、満足な食事もない、悲惨で過酷な環境です。

彼らは、けっして命を粗末にしているわけではありません。
捨てられて、人知れず死んでいく小さな命に対して、真の情けがあるからしていることです。
___________

私の拠点、住宅密集地とは、全く違います。
「地域猫活動」は地域ごとに、本当に違うとつくづく感じます。

ここに生きる猫達を幸せにすることはできないかもしれません。
せめて、少しでも苦しみを減らせるようにと、葛藤する姿に心を打たれます。

ご夫妻が若く、今でも実際に、地域猫活動をしていることに希望を感じます。
場所、実名、顔出しは、とても勇気がいることですし、ブログも続けています。

少しでも多くの人に、この状況を知ってほしい、という願いの表れでしょう。

ボランティアグループのホームページ
アニマルフレンドシップ
こちらの活動を見ると、不妊・去勢手術の数は3年間で500匹近くありました。
もし、手術をしなければ、増えた猫の数はこの何倍にもなるでしょう。

工場猫物語/三島 正

¥1,500
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写真がとてもいいんです。心に響くものがあります。

私は、独身時代、このあたりに住んでいました。
昼間の殺風景な工場が、夜になると幻想的な情景になります。
夜の高速で何度も見た、懐かしい光景です。
ねりまねこ・地域猫

見るからに不健康な猫
ねりまねこ・地域猫

こんな場所でも生き抜いている
ねりまねこ・地域猫

猫だらけです
ねりまねこ・地域猫

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