昨日、ご紹介したどうぶつ基金の元は
旧海軍少将、富岡男爵夫人が、
全財産を提供して設立した財団法人 です。

以前、紹介した「犬と猫と人間と」
稲葉恵子さんという高齢の女性が
「可哀想な動物を救うための映画を作ってほしい」と
寄付したお金をもとに製作が始まりました。

野良猫の面倒を見る方に、稲葉さんのような高齢女性は多いです。
信頼に足る、磐石な組織があれば
そういう人々の寄付の受け皿になるかもしれません。

猫のために財産を使ってほしいという高齢者は
これから、どんどん増えそうな気がします。
なぜなら、「家」という概念が希薄になり、
100歳超の行方不明に象徴されるように、
親子でさえ、消息を知らないというような
孤立化、無縁化が進むと予想されるからです。

*****

今読んでるのは、東大大学院・上野教授のベストセラー

おひとりさまの老後/上野 千鶴子

¥1,470
Amazon.co.jp

この中で、遺産については、年に一度会うか会わないかの親戚より
もっと大切な人や、未来への投資に使いたいとあります。

また遺されて困るものの筆頭はペットだそうです。
実際問題として、猫を飼う高齢者は多いし
私自身、老いて孤独になった時こそ
猫は最大の癒しとして、必須アイテムだと思っています。

ではペットが残っても、周りが困らない、
自分も安心して死ぬためには、どうしたらいいでしょう。
「あなたの死後は、猫一匹100万円で最後まで大事に面倒見ます」
(金額は猫の平均余命で金額を計算する。)
という非営利法人があったらいいと思いませんか?

(一方で、そうやって動物好きの老人をだまし、本人が死んだ後は
ペットを捨ててしまう悪徳商法も現れそうですが・・・)