「生後間もない子猫達を見つけたが、自分は育て方を知らない。このままでは死んでしまうかもしれない。」こんな時、あなたならどうしますか?
ボランティアの先輩くろねこさんが9/1の記事で投げかけた質問を読み、
すごく考えさせられました。

殺処分される猫の9割は赤ちゃん猫です。
つまり、赤ちゃん猫をどうするかは、殺処分数を減らす上での最大の課題です。


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私が猫に関るようになったきっかけは、死にかけた仔猫を拾ったことからです。
それまで私は、生活を拘束するペットはいらないと考えていましたが
懸命に生きようとする姿に衝撃を受け、引き受ける覚悟を決めました。
その甲斐なく、仔猫は亡くなりました。

その後、我が家に来たとらも、兄弟とダンボールに入れられ公園に捨てられた仔猫です。
見かねて拾った方は、困りきって保健所に相談しました。
「殺処分はできないので、知人や動物病院に相談し、なんとか里親を探しましょう」
とアドバイス(引取り拒否?)され、やむなく必死で育て上げ、里親を探し、
最後の一匹は、自分の家の子として引き取ることにしました。

もしこの時に、保健所、交番、動物病院、ボランティアなど、どこかの誰かが、
私達の肩代わりして、何もしないで済んだなら、喜んでお渡ししたことでしょう。
そして、私は、生き物がこれほど愛しい存在であることを知らず、
尊い命を失う悲しさを経験することもなく、地域猫活動もしなかったでしょう。

$ねりまねこ

猫の問題は、本来は、地域住民である、私達自身で解決するべき問題です。
自分達で対峙せざるを得なかった人達は、多くを経験し学びます。
不妊・去勢手術の必要性を、誰よりも理解しているので
地域猫活動にも共感し、中には推進に協力する方も出るでしょう。

だからと言って、「住民で解決しなさい」と突き放されたら
経験のない市民は困りますし、無責任な捨て猫問題は解決しません。

行政やボランティアがどのようなサポートをすれば実現可能なのか・・・。
続きは明日のページで。