5月を13勝11敗で乗り切ったライオンズ。
怪我人が続く中、3・4月の12勝10敗1分けとほぼ同じ成績で、シーズンの貯金を4に増やしました。
今月もデータで振り返ってみます。
(各データは6月1日終了時点)
・投手編
3・4月
先発=防御率2.92
救援=防御率1.48
5月
先発=防御率4.77
救援=防御率3.81
3・4月は好調を維持していた先発陣ですが、
怪我人続出と6連戦が増えて先発の頭数が必要になったことで一気に成績を落としました。
4月に離脱してしまった多和田真三郎に続き、5月21日にはB.ウルフが脇腹痛で降板、
高橋光成は抹消中に右肩違和感を訴え昇格がなくなってしまいました。
①十亀剣の復調
十亀はオープン戦からピリッとしない投球が続き、開幕は二軍。
それでも4月27日バファローズ戦に初登板すると6.2回2失点。
1イニングあたりの球数が18.3と相変わらず多めですが、
6月1日のカープ戦では6回2失点で2勝目。
ある程度試合を作れるようになってきたものの、平均投球回数は6。
イニングイーターとしての役割も期待したいところです。
②野上亮磨がカード初戦で一定の役割を果たす
野上は開幕から好投を続けていましたが、
4月29日マリーンズ戦、5月6日イーグルス戦で初回に大量失点。
「ミニキャンプ」(土肥コーチ談)と不振が続いていた平日ローテの強化のために、
5月16日マリーンズ戦から火曜日の登板に回りました。
野上ローテ変更前後の成績
変更前(土曜日)=6試合2勝4敗防御率3.60
変更後(火曜日)=3試合2勝1敗防御率1.37
正直に言うと野上にカード頭は厳しいかな?と予想していましたが、ここまでは十分な働き。
来週6日はジャイアンツの菅野智之との対戦となり、真価が問われます。
③菊池雄星絶好調
菊池に関してはもう文句がありません。
5月は4試合3勝1敗防御率1.24。
19日にはまたもホークスに敗れてしまいましたが、8回2失点と内容はお見事。
また5日イーグルス戦、12日バファローズ戦ではそれぞれ100球未満で降板。
先を見据えて長いイニングにこだわらないベンチの戦略にも好感を持てます。
また内容を見てみると
菊池雄星平均球速
ストレート平均球速147.2km/h
スライダー平均球速136.0km/h
いずれも規定投球回数に到達した左投手では両リーグ1位。
まさに球界No.1の左投手と言っていいでしょう。
④苦戦が続く若手投手、バリオス調査報道
始めから分かりきっていたことですが、改めて先発投手が足りません。
5月に入って佐野泰雄、誠、F.ガルセスが先発しましたが、佐野が2勝したのみ。
誠に至ってはイーグルス戦で2回8失点の大炎上。
もうなかなかチャンスが回ってこないのではというレベルでした。
そんな中6月1日には日刊スポーツで元ホークスのバリオス調査報道が流れました。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/1832972.html
2015年にはリリーフで17試合連続ホールドの日本記録を達成し、
現在はBCリーグ富山でプレーしています。
2015年バリオス投球内容
4シーム平均球速147.3km/h
2シーム平均球速146.6km/h
ゴロ率61.7%
四球率10.5%
とウルフに似たゴロピッチャーといった印象です。
(今年のウルフは順番に144.0km/h、144.4km/h、65.1%、4.3%)
NPB経験者のため、NPBに適応する時間も少なくて済み、
先発として駄目でもリリーフとしてはある程度計算が出来るため、
是非獲得して欲しいと思います。
野手編
①やっぱり #源田たまらん
先月書いたときには源田壮亮の勢いがどこまで続くか不安でしたが、5月に入っても衰えず。
5月は打率.306 8盗塁をマーク。シーズン14盗塁はリーグトップです。
源田の現在の成績を支えているのは高いコンタクト率です。
源田壮亮スイング率
ストライクゾーンスイング率61.6%
ボールゾーンスイング率32.8%
コンタクト率87.1%(リーグ10位)
つまりボールの見極めはあまりできていないものの、空振りが少ないという状況です。
②ライト問題解決せず
栗山巧が4月に怪我して以来、木村文紀と外崎修汰が外野の両翼で起用されてきました。
しかし
木村文紀打率.203 OPS.525
外崎修汰打率.190 OPS.547
と全く結果を残せませんでした。
2選手ともにUZRはプラスを計上して守備では貢献しましたが。
結局5月30日に金子侑司が一軍復帰。
31日には早速スタメンで2安打を放ち、格の違いを見せ付けました。
ただ5月中にファームから熊代聖人や外野での起用が続く呉念庭を呼んでほしかった…。
③不振の両主砲
中村剛也.188 5 18 OPS.629
E.メヒア.247 3 8 OPS.744
5月はこの両主砲が不振に苦しみました。
中村はBABIP.256がリーグ4位の低さと今後揺り戻しが来るかもしれません。
ただDELTAが集計しているデータでは打球の強さを3つに分けて集計していますが、
最も強いHardが35.3%とリーグ10位の低さ。
つまり強い打球が放てていないのが心配です。
まあ彼については三振の多さとか、ボール球振ってしまうことを今更とやかく言っても仕方ないでしょう。
中村は守備がいいのでなかなか代わりはいませんが、
メヒアは二軍で大活躍の山川穂高で取って代われる部分もあるため、
尻に火を付ける意味でも上げてみてもいいかも知れません。
④好調の守備
前述の源田の定着もあり、今年は本当に守備が好調です。
チームUZR
2016年=-10.2(3位)
2017年=27.4(1位)
守備範囲が広く、失策抑止も4.4とプラスを計上しています。
その効果は当然防御率に現れています。
チーム防御率/FIP
2016年=3.85/4.04
2017年=3.41/4.00
FIPは守備に影響されない奪三振、与四球、被HRから算出される擬似的な防御率です。
つまりFIPはほぼ横ばいにもかかわらず、防御率は0.44も良化しています。
それだけウルフのような打たせて取る投手が活躍する余地ができているということですね(バリオスも)。
先月も書きましたが、今年はベンチの判断が合理的で納得できるものが多いです。
打撃が更に上向けばCS安全圏に入ってくると予想しています。
苦手の交流戦を乗り切って、上位チームを更に追いかけたいですね。