打てない!
交流戦前半までは好調を維持していたライオンズでしたが、例年通り交流戦最終週から失速。
甲子園、ナゴヤDと連続で負け越して10勝7敗1分けで交流戦を終えると、リーグ戦再開後3カードでも1勝6敗。
36勝32敗2分の貯金4で7月最初のカードを終えました。
・野手編
6月何と言っても痛かったのが打線の不調。
スワローズ戦、ジャイアンツ戦あたりまでは相手が弱っていたこともあり元気でしたが、その後打線は沈黙。
特に浅村栄斗の不調がチームの不調に連動してしまうのは毎年のこと。
①主力野手の打撃不調
浅村栄斗月別打撃成績
3・4月=.361 2 18 OPS.874
5月=.300 3 26 OPS.807
6月=.238 2 6 OPS.685
特にリーグ戦再開後は7試合で30打数5安打.167という状況。
守備での動きも重く見え、開幕からチームを引っ張り続けてきた疲れが出ているのでしょうか。
状態を見てファーストで起用して守備の負担を減らすことが必要かもしれません。
また守備でチームを支えてきた源田壮亮も打撃成績を落としています。
源田壮亮月別打撃成績
3・4月=.287 0 9 OPS.657 IsoD.019 2四球
5月=.306 0 7 OPS.764 IsoD.070 10四球
6月=.224 2 8 OPS.616 IsoD.074 8四球
6月8日にプロ初HRを放ったことでOPSは微減で済んでいますが、打率は大きく下げました。
ただ4月編で課題として指摘した選球眼は向上しているかもしれません。
出塁率から打率を引いたIsoDが月を追うごとに向上しています。
またボールゾーンスイング率も5月1日時点で38.5%でしたが、7月1日時点で33.3%と改善。
長期的な成績の安定には四球を選ぶことが欠かせないので、
ここはポジティブに捉えられるポイントです。
②一二軍の入れ替えは最小限
6月昇格野手
木村昇吾(8日登録、28日抹消)
愛斗(15日登録)
山田遥楓(30日登録)
の3選手のみ。
いずれもバックアップ、お試し昇格の色合いが強く、スタメン出場は木村昇が2試合あったのみ。
一方、二軍では山川穂高、呉念庭ら好調な選手もいます。
ファーム成績
山川穂高
シーズンファーム成績=.333 10 24 OPS1.080
6月ファーム成績=.308 3 7 OPS1.027
呉念庭
シーズンファーム成績=.260 4 32 OPS.748
5月ファーム成績=.306 2 15 OPS.849
6月ファーム成績=.182 2 9 OPS.691
山川はまさに「二軍ではすることがない状態」。
呉は5月は好調でしたが、昇格時期を逃しているうちに不調に突入した形です。
2人とも守備位置の問題があるのは理解できますが、
結果を残しても昇格できないとモチベーションにも関わります。
今季は一軍登録枠の使い方が上手く、
復帰したばかりの多和田真三郎を登板直後に抹消し山田を登録。
翌週にS.ファイフを登録するための措置でしたが、去年まででは見られない使い方です。
一時的にでもこうしたファームで好調の選手を使ってほしいものです。
・投手編
①疲れが見える増田、大石・武隈で勝ちパターンをフォロー
リリーフ主要5投手の6月成績
牧田和久=11試合1勝2敗0.66 被打率.333
B.シュリッター=13試合0勝1敗1.35 被打率.320
増田達至=11試合0勝2敗5.91 被打率.238
大石達也= 3試合0勝0敗防御率0.00 被打率.111
武隈祥太=10試合0勝0敗防御率2.08 被打率.233
増田は6月4日スワローズ戦で9回に4点差を追い付かれると、
9日ベイスターズ戦では宮崎敏郎に逆転2ランを被弾、
25日ホークス戦では福田秀平に逆転サヨナラ2ランを浴びる始末。
そんな中救いなのは大石達也の復活。
首痛により二軍落ちしていましたが、23日に復帰。
また去年よりは持ち場がはっきりた武隈祥太は好調を維持しています。
24日のホークス戦では相手打者との相性を買われて、
リードの7回に牧田の代わりに起用され見事無失点。
今後も状況によっては大石・武隈を勝ちパターンの中で起用することが必要かもしれません。
ただ持ち場がはっきりしない状況が長く続くと、
試合中の準備の面で肉体的にも精神的にも負担は増えるのが悩ましいところです。
②駒が揃ってきた先発
一方先発では開幕から好調を維持していた菊池雄星、野上亮磨、B.ウルフの調子が下降気味。
ただ春先苦しんだ十亀剣、二軍で好調だった岡本洋介、
肩痛で離脱していた多和田がしっかり試合を作っています。
数少ない左投手として期待されていた佐野泰雄が怪我により今季絶望となったのは残念でしたが…。
そして先発投手で大きなトピックといえばファイフの獲得です。
S.ファイフ今季3A成績
12試合12先発 防御率3.97
H/9=0.4 B/9=2.5 K/9=7.1
GO/AO=1.6
ゴロアウトを取る投手でウルフと同系統の投手ですが、ウルフより三振が取れるのが特徴です。
以前も書きましたが、今季のライオンズは守備が安定。
UZR26.6と両リーグダントツ1位。DER.708(フェア打球をアウトにできた割合)も3位をマークしています。
ウルフの今年の成績もここに要因があります。
ファイフもアメリカと同様の投球ができれば大崩れはしないかと思われます。
早くもファームで2試合に登板。いずれもまずまずの内容で、7月6日のファイターズ戦で先発の予定です。
さて今回の記事で本当なら「今月はリリーフに苦しみ」と書こうとしましたが、データを見て思い直しました。
月別防御率推移
先発=2.92 4.77 3.49
救援=1.48 3.81 2.68
ともに3・4月の安定感には及びませんが、5月よりは改善されています。
何が悪いかと言えばやはり打線になってしまいます。
月別平均得点
4.52 4.54 4.43
全体では大きな変化はありませんが、
6月13日のタイガース戦以降に限ると13試合で38得点。平均2.92点に留まっています。
今年投手陣は好調で2位も狙える位置にいましたが、頼みの打線がこの調子では2位など夢物語。
特に主力選手が同時に調子を崩していては話になりません。
またヒットが続かなくても、6月11日ベイスターズ戦で金子侑司がゴロゴーで1点をもぎ取ったような勝ち方ができるといいので
すが、
30日からのバファローズ3連戦では3日連続で牽制死を喫しています。
そして触れないわけにいかないのが6月28日の森慎二コーチの逝去です。
25日に福岡で体調不良を訴え、27日からの那覇遠征には西口文也二軍投手コーチの一軍帯同。
28日敗戦後に入ってきた訃報には誰もが言葉を失いました。
特に菊池や大石といった投手陣のショックは計り知れないでしょう。
それ以降チーム誰しもが勝利を届けたいと必死になっているのは伝わるのですが、
どうにも気負いすぎてしまっている様子で30日からバファローズに3連敗。
とにかく1つ勝てば肩の力が抜けるはず。
今一度原点に立ち返り、優勝という形で森コーチにいい知らせを届けましょう。