今から10年前。
私は不動産建設会社の社員。といっても、多角経営部署の責任者。
その会社が営業権を持つ、鹿島にある「ラブホテル」と、数店もの「ビデオレンタル」店のマネジメント担当。
社内での立場は、実質No.2の座に就き、サラリーマンとしては比較的裕福な生活を送っていた。
社内の部下とも、時折飲み交わす機会も多く、社交的な私はお酒を飲む機会も非常に多かった。
そんな私が迎えた30歳のお誕生日♪
友人からの電話 「誕生日お祝いしてあげるよっ!!」
早速、「池袋西口」で待ち合わせ、居酒屋で空腹を満たしながら・・・
「今日は、記念すべき30歳の誕生日だから、キャバクラのハシゴでも・・・」
「一時間区切りで、何件行けるか楽しもうよ♪」
という会話のまま、早速、道行く中、「キャッチ」(客引き)に身を任せ、
1時間区切りのキャバクラのハシゴを開始した。
この時点で、すでに私が「家庭」に帰りたくない状況であったことは云うまでも無い;;
数件飲んで歩いて、ちょっと飲み疲れたところで、「最近よく行ってる店で最後にしようよ・・・」と友人からの提案。
釣られるままに、そのお店(キャバクラ)へ・・・
友人にはお気に入りのご指名のコが居る店。私は当然フリー(指名無し)。。。
何人かのキャストが入れ替わったあたりで、髪の長い色白の女性が私の隣に付いた。
「このコ、この店のNo.1だよ」と友人からの紹介。。。
私の誕生日は9/14。翌日は「敬老の日」であり、お店は休日前で比較的混みあってはいた。
私の連れ(友人)は、この店の常連客で、お店の従業員からも歓迎されている客。
その理由からか、態々、No.1のコを付けてくれたんでしょう・・・?
しばらくお話してて、まぁ気立ての良いコだし、決して嫌いなタイプでも無かったので、
「チェンジ」(女の子の交代)の際に、よく覚えてないけど「場内指名」を掛けたんだと思う・・・?
だいぶ時間も深夜になったところで、そろそろ会計をと・・・
「携帯電話番号」を書いた名刺を貰って、私も「名詞」を渡して帰った。。。
この日は、ごく普通にある光景でのお話・・・
さて、数日後。。。
このコからの電話があった。
「この前はお誕生日だったから、プレゼントあげるからまた会いに来てっ!!」って。。。
私は、「まぁ、No.1レベルのコだから、営業努力も欠かさないんだなぁ・・・」って・・・
友人からも電話があった。
「なんか、この前お前に付いてたコ、なんかお前の事気に入っているみたいダヨ」って。。。
これは、友人である彼の指名キャストからの情報のようであった。
私は 「そんなの適当な営業トークでしょ!! 俺は騙されないよ」・・・て。
数日後、再度、友人とその店に飲みに行くことに・・・
行く寸前に彼の指名キャストへ電話すると・・・
「〇〇ちゃんが、指名(私に)されたらドキドキして席に付けないって!!」 またこれも、営業トークかぁ??
お店に入ってしばらくすると、なにやらリボンの付いた箱を私に差し出した。
「はい。お誕生日プレゼント!!」 私はちょっと戸惑った;; ちゃんとしたプレゼントととしか見えない雰囲気。。。
目の前で開けてみると、「高級ブランド品のマフラー」だった。。。
プレゼントを渡した後、彼女はなんか恥ずかしそうに照れてる表情には感じられた。
最初に会った日とは全くイメージが違い、とても落ち着きが無く、一生懸命に話もしてきた。
しかし・・・私は妻子持ち。。。 その事も最初に話はしてあった。
最初に会った日の「仕事する彼女」のイメージは、このとき既に「可愛い女の子」にしか感じられなかった。
・・・ちょっと私も嬉しいケド、なんとなくまだこの現実が受け入れられなかった。
その日も、お店で「またネ♪」って さよなら・・・
翌日、お礼をと、私から電話を入れた。 このとき、初めて永い時間、いろんな話を交わした。
お店には、その後、私一人でも安心して行ける感じにはなった。
そして・・・
また数日後、私は一人でお店に寄った。 そして、閉店の会計を済ませると・・・
「帰り、一緒に帰ろう・・・」って、彼女からの誘い。。。
この日、私は車で行ったので、「じゃぁ、送って帰るよ」。。。
この日は、真っ直ぐ彼女の住む街へと送って帰った。
そして、この日から、お店に寄った日は、帰りは私が送ってくれる。。。。という常識が生まれた。
二回目に送った日、コンビニで買物して、ちょっと途中で車を留めた。
さて・・・ 「彼女の気持ちを確かめたい」と思って。。。
何から話そうか・・・?フロントガラス越しに、ぼ~っと輝く「三日月」を見ながら言葉に詰まっていた。
彼女はちょっと酔っていた・・・・ふと・・・振り向きざまに、彼女が自ら抱きついてきた。
「家に帰っちゃダメ~~!!」って・・・
私が妻の元へ帰宅するのが、とても嫌だと云って離れようとしない。。。
「大丈夫ダヨ。俺、女房とは上手くいってないから・・・」
しかし彼女には信じてもらえなかった。
「じゃぁ、どうしたら帰っても良い??」・・・ これで全ての結論が出ると私は思った。
「今日は一緒にずっと居たいの」・・・
私は男として、そんなセリフを女性から告げられて、振り切って帰るほどの理性は無かった。
彼女に確認する意味で「今日は二人だけでずっと一緒に居たいの?」・・・ 「うん・・・」
そのまま朝まで二人だけの時間を初めてもち、この瞬間から私と彼女の永く幸せな恋愛が始まった。
しかし・・・私には「家庭」があった。既に幼い愛娘も生まれていた。
この彼女と過ごす人生の途中で、「離婚」という最終局面が訪れる日をまだ想像を一切してなかった。
to be continued