狩野芳崖、継がれる想い-悲母観音からはじまる物語 | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

先日、下関市立美術館で開催中の、開館40周年記念特別展

「狩野芳崖、継がれる想い-悲母観音からはじまる物語」に

行ってきました。

 

 

開催が今日までということに気付いたので、

慌てて今記事を書いています(汗)

 

「近代日本画の父」狩野芳崖は、1828年、

長府藩御用絵師・狩野晴皐の子として、

下関市長府に生まれました。

1846年に上京。

江戸で狩野勝川院雅信に学び、橋本雅邦と双璧をなします。

その後帰郷しますが、ある時、苦心して描いた鶴の画を

発注者の藤井某に酷評されてしまいます。

それを機に一旦は絵の道を諦め、養蚕業を営みますが、失敗。

後、上京したものの、生活苦は続きました。

その芳崖に転機が訪れたのは、晩年のこと。

アメリカ人美術史家・フェノロサに見出された芳崖は、

明治21年(1888年)、名画「悲母観音」を完成させます。

そして、「悲母観音」完成のわずか4日後、

芳崖は61歳の生涯を閉じたのでした。

 

特別展では、芳崖の作品と、

代表作「悲母観音」「仁王捉鬼図」からつながる

現代絵画を展示しています。

 

 

国指定重要文化財「悲母観音」

なんと撮影OK。

ですが、正面から撮影すると、

ガラスに自分が写ってしまうので、斜めからの写真です。

 

 

「仁王捉鬼図」

 

下関市立美術館の場所は↓こちらです。