漁権争奪戦記念、漁争平和成立記念之碑 | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

 

角島八幡宮の境内。

階段を上って右手に建てられている

「漁権争奪戦記念」の碑です。

 

 

同じく階段を上って左手に建てられている

「漁争平和成立記念之碑」です。

 

角島はかつては農業のみを行っていた島で、

漁業は行っていませんでした。

しかし、農業に適した条件の島というわけではないため、

島民の中で漁業実施の要望が出るようになりました。

 

江戸時代には、1735年以降、角島より長府藩に対し、

漁業実施のための申請が繰り返し提出されます。

しかし、一旦許可されては

周囲の漁業集落の反対で取り消されるということを繰り返し、

結局、江戸時代には漁業権の獲得はできませんでした。

 

明治時代に入り、漁業権を巡る争いは、ついに裁判に至りました。

明治22年(1889年)より始まった訴訟は、

明治39年(1906年)にようやく決着し、

角島は漁業権を獲得したのです。

 

角島八幡宮の場所は↓こちらです。