関門海峡のうち、本州と九州との間を「大瀬戸」、
本州と彦島との間を「小瀬戸」と呼びます。
「小瀬戸」は「小門海峡(小戸海峡)」とも呼ばれます。
本州側・下関伊崎から、日本海に向けて望む小門海峡です。
本州と彦島を結ぶのは彦島大橋です。
こちらは、下関漁港側に向けて望む小門海峡です。
対岸の彦島があって、
その向かって左手に下関漁港などの建物群が見えます。
その奥の山並みは、大瀬戸を越えた九州・門司の山並みです。
↑この画像は、平成17年(2005年)の航空写真に、
明治30年(1897年)頃の概ねの海岸線を
黄色で示したものです(本州の関門海峡沿いのみ)。
※現在の海岸線は、平成17年から変わっておりません。
ざっくり言えば、国道9号よりも南側は概ね海だったことになります。
↑上の2枚の写真は、赤×印のところから
矢印の方向に撮影しました。
※国土地理院「地図・空中写真閲覧サービス」の
空中写真を基に作成。
というわけで、昔は、小門海峡には
今よりも侵入しやすかったはずです。
2枚目の写真の景色も、当時は下関漁港の部分がなく、
一気に大瀬戸を望んでいたことでしょう。
明治時代から昭和初期にかけて、小門海峡では
「小門の夜焚き」という船遊びが行われていたそうです。
これは、篝火を用いて捕らえられた魚を、
船上で楽曲などを楽しみながら食べるもので、
岐阜・長良川の鵜飼いと並び称されるほど有名だったそうです。
話が尻切れトンボ気味ですが、流れとしては次回へ続きます。