前回ご紹介したのは、
中国青島市との友好都市締結2周年の記念碑でした。
本日ご紹介するのは、その隣にある碑です。
「下関市・青島市友好都市締結記念」と記された碑です。
下関市と青島市が友好都市の盟約を結んだ
昭和54年(1979年)に建てられました。
下関市の姉妹友好都市は、締結順に、
・サンパウロ市(ブラジル)
・イスタンブール市(トルコ)
・釜山広域市(韓国)
・青島市(中国)
・ピッツバーグ市(アメリカ)
ですが、青島市のみ「友好都市」で、他は「姉妹都市」です。
「姉妹都市」という呼称は、
アメリカの「Sister City」という呼称に由来しますが、
上下関係を重んじる中国との場合は、「姉妹都市」だと
どちらかが「姉」でどちらかが「妹」というようにも見えるため、
「友好都市」という表現を使っているそうです。
ちなみに、イギリスでは「Twin City」、
つまり「双子都市」と呼ぶことが多いそうです。
ロシアでは「Города - побратимы」、
これは「兄弟都市」という意味だそうです。
さて、今回の碑は前回の碑の2年前に建てられたものです。
碑に刻まれている下関市側の首長の名前は
いずれも「下関市長 泉田芳次」です。
しかし、青島市側の首長の名前は、
前回の碑は「青島市長 李乗政」ですが、
今回の碑は「青島市革命委員会主任 劉衆前」です。
「革命委員会」というのは、文化大革命の頃に
一時期設けられていた権力機関です。
青島市の首長の役職は、
昭和55年(1980年)7月までは
「中華人民共和国青島市革命委員会主任」(一時「代理主任」)、
その後は「中華人民共和国青島市人民政府市長」となっています。
碑の場所はこちらです。