紅葉稲荷神社遷座五十年記念 神恩謝徳 | ねりえ日和

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本州の西の端・下関から 石碑やモニュメントを中心に

 

以前ご紹介した、下関市豊前田町の紅葉稲荷神社です。

 

長府藩家老・細川家ゆかりの神社で、

元々は下関長府にありましたが、

1741年に現在の境内地に遷座。

祠の形で祀られてきましたが、

明治8年(1875年)に神社が完成しました。

 

ところが、その後、豊前田で繰り返し大火事が発生します。

明治33年(1900年)、明治34年(1901年)、

そして、大正4年(1915年)に起こりました。

 

そして、大正4年の火事の後、稲荷大明神が現れて、

「本殿の上がうるさい」と苦言を述べたのだそうです。

そこで、大正15年(1926年)に料亭よりも上、

高台の現在地に移されました。

元々は舞台があった場所だと言われています。

 

その後、火事は起きなくなったそうです。

 

 

 

境内に建てられている

「紅葉稲荷神社遷座五十年記念 神恩謝徳」の碑です。

大正15年の遷座から50年目の

昭和50年(1975年)に建てられました。

 

題字の揮毫は、戦前の首相・田中義一の息子で、

山口県知事や通商産業大臣、文部大臣などを歴任した

田中龍夫が手掛けています。

 

 

場所はこちらです。

 

 

〔おまけ〕

 

 

境内には、下関市の保存樹に指定されている

イチョウの木もありました。