本州最西端のまち・下関市。
最西端の場所は「毘沙ノ鼻」と言います。
先日、高台の公園にある
「本州最西端の地」のモニュメントをご紹介しました。
しかし、残念ながら、そのモニュメントがある場所は
本当の本州最西端の地ではありません。
本当の本州最西端は、公園から見て崖の下、
切り立った岩肌の先端にありますが、公園からは見えません。
陸上から見るためには、公園の隣にある
下関市環境部環境施設課吉母管理場(ゴミの最終処分場)から
見るしかないのですが、普段、一般人は立入禁止です。
しかし、先月開催された
「毘沙ノ鼻ウォーキング」というイベントに参加し、
吉母管理場の中から、本当の本州最西端の地を
見ることができました。
真の本州最西端に建てられた「本州最西端の地」の碑です。
平成元年(1989年)の下関市制100周年を記念して
碑の建設を求める声を受け、
平成3年(1991年)に建てられたそうです。
ところで、毘沙ノ鼻があるこの地域は、
下関市の吉母(よしも)という地域です。
太古の昔は「汀の里」と呼ばれていたそうです。
それが、神功皇后が三韓征伐から帰国した際、
当地で応神天皇を出産。
その時、海藻を集めた寝所を設けたことから「寄せ藻」となり、
それが今の「吉母」につながっていったと言われています。
海藻ではなく「芦(よし)の根」という説もあるようです。
神功皇后が帰国した時に上陸したと言われる畳石。
この上の高台に公園があります。
碑の場所はこちらです。