下関市綾羅木の中山神社にあるさざれ石です。
さざれ石は「君が代」の歌詞に出てくることで知られていますが、
そもそも「君が代」は、『古今和歌集』の中に出てくる歌
「わが君は 千代に八千代に さざれ石の
いわおとなりて こけのむすまで」
が元となっています。
この歌は、『古今和歌集』では「詠み人知らず」となっていますが、
岐阜県には、文徳天皇の子・惟喬親王に使えた
藤原石位左衛門の作だという言い伝えがあります。
石位左衛門の身分がさほど高くなかったので、
「詠み人知らず」とされましたが、
その後、この歌を詠んだ功績で位を得、
「藤原石位左衛門」という名になったという説で、
石位左衛門が暮らした岐阜県の地区には、
今でもその子孫が住んでいるとのことです。
そして、岐阜県の郷土史家・小林宗一(宋閑)は、
昭和36年(1961年)に、歌の由来となったとされる
さざれ石を発見します。
そのさざれ石は、岐阜県指定天然記念物となり、
周囲は「君が代発祥の地」として、
「さざれ石公園」の名称で整備されています。
中山神社のさざれ石は、宗一の子・文治らが、
平成8年(1996年)に奉納したものです。
場所はこちらです。