桜山神社境内。
一昨日ご紹介した「内田重成翁欽仰碑」の隣に建てられている
「競馬場改築寄附芳名記念碑」です。
先日も申し上げましたが、
桜山神社は元々、周囲に広大な敷地を有していたそうですが、
時代の流れの中で、現在の敷地となっています。
特に、現在の桜山町付近には、「桜山競馬場」があったそうです。
奇兵隊の調練場であった場所だと言われています。
競馬場では、桜山神社の春季大祭の時に
草競馬が行われていました。
競走馬が走っているわけではなく、
普段は荷車を引いているような馬が走っていたそうですが、
馬までもがお酒を飲まされ、大変な賑わいだったそうです。
境内の灯籠にも「桜山競馬会」の文字が見て取れます。
奉納者の1人である山本鳳弼は、
下関における民間病院の先駆けとなった
黒石堂病院を開設した医師で、
現在の北九州市における競馬事業の創設にも
携わっていたようです。
碑は大正11年(1922年)に建てられたもので、
桜山競馬場から移設されたものと考えられています。
場所はこちらです。