豊田下郵便局の近く。
県道34号下関長門線から徳仙の滝側に入った路地にある
「田中上等兵戦功之碑」と記された碑です。
以前、この付近は、現在の県道34号下関長門線にほぼ沿って、
昔の街道・赤間関街道北道筋が通っていたようだと
お話ししましたが、この碑の辺りは違って、
この碑の前の道がその街道だったようです。
「田中上等兵」とは、田中良助のことです。
現在の下関市豊田町の出身で、
明治37年(1904年)、日露戦争に参戦。
同年、沙河会戦本渓湖の戦いで死亡しました。
碑は明治40年(1907年)に建てられたものです。
題字の揮毫は乃木希典が手掛けています。
希典揮毫の碑は珍しいそうなのですが、
日露戦争の戦死者ということで、
彼が揮毫を引き受けたということは、想像に難くありません。
なお、碑文の撰文と書は岡邦圭三が手掛けています。
場所はこちらです。