昨日お話ししたとおり、
前田砲台跡の低台場を囲う石垣には、
台場から降りる階段が3箇所あります。
今となっては使われることもないであろうそれらの階段のうち、
2つは国道9号に面していますが、
その中の1つの階段の上側に、
「行啓記念碑」と記された大きな碑があります
大正15年(1926年)に、時の皇太子、
後の昭和天皇がこの地を訪れた記念碑です。
昭和2年(1927年)11月の年月が記されており、
題字は当時の山口県知事だった大森吉五郎が揮毫、
碑文の撰文と書は、桂文吾が手掛けています。
また、台座には、
前田耕地整理組合の活動について記されており、
こちらには昭和3年(1928年)1月の年月が記されています。
推測ですが、
前田耕地整理組合による耕地整理が完成したことを記念して、
昭和3年1月に台座を設け、
2箇月前に完成していた石碑部分を
設置したということなのかなあと思います。
碑の場所はこちらです。
