終戦の日 | MIYUKI&KAMIOのつぶやきと陶芸のブログ

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陶芸家の夫である尾形香三夫は、2022年に他界しましたが、タイトルをそのままにして、今後も夫婦の思い出を交えて、書いていきたいと思います。

私がよく聞いているNHK深夜便の「明日への言葉」というコーナーでは、毎年8月15日終戦の日になると、戦争体験者の話などの特集を組んでいましたが、今年は、私が知る限りでは、そのような特集は組まれていませんでした。

 

若いころ、終戦がいつだったのか、太平洋戦争はどのような戦争だったのか、そういう基本的な所がどうも曖昧で、しっかりと自分の記憶には残っていませんでした。

後で分かった事ですが、そもそも学校で教えてもらった事が無いのです。今もそうなのかもしれませんが、学校教育の歴史教育は、古い順番で教えていくので、近代史入る前に時間切れになるという事です。意図的に近代史は教えないという見方もあり、その事が後に色々な問題としてテレビでも扱われるようになりました。
「そういうことだったから、自分の記憶が曖昧なのか」と納得。

私なりに本を読んだり、テレビでの特集番組を見る事で補ってきました。

戦争は良くない、二度とやってはいけない、と当然思いましたが、でもその時はまだまだ表面的で、通り一遍の感覚でしかなかったのです。

それまで一人一人の戦争体験者の生の声というものをちゃんと聴いていなかった、というよりも、個人の気持ちや体験よりも、教科書的な、戦争を包括的に捉えた本の方を優先させていました。個人よりも絶対的多数の人間が、その戦争でどうなったのか?という事の方が正確な情報なのではないかと思っていました。

 

 

しかし、かなり昔になりますが、丁度終戦日に合わせて、このNHK深夜便の「明日への言葉」の中で特集が組まれていました。ごく一般の人、庶民が、戦前、戦中、戦後をどのように生きてきたのか、どんな目にあってきたのか。

特に悲惨だったのは、沖縄戦、満州国からの帰還者の体験談。
当然私も本やテレビの映像を通して読んだり見たりしてきた事です。

でも、そこで語られる内容は、今まで私が頭で知っていた事とははるかにレベルが違い、生々しく悲惨なものでした。

実際に起こった事に対しての細やかな表現や心の動きは、経験したものでなければ分からない事ばかりでした。

歴史の先生でも、軍隊で偉い立場の人間でもない、ただただ普通の人たちが、とつとつと語るその内容は、今まで見てきた戦争映画やドラマそして本以上に、強烈な印象を私に残しました。

私の意識は一変しました。
全体を捉えた方が正しいのでは?と思っていたはずが、一人の体験の方がはるかに現実を真実を表しているのだと。

 

毎年この時期が来ると、耳を澄まして体験者の話を聴こうと思っていたのに、今年はこの番組でなぜ取り扱わなかったのか、と残念に思うと同時に、戦争体験者の高齢化で、既に話せる人がいなくなってきたという事なのか・・と危惧しています。

 

今までの戦争の歴史を見ても、いかに少数または個人の考えや決断一つで戦争に突き進み、いの一番に犠牲となるのは若者なのです。

 

いまこそメディアは、この時期だけでも真剣に反戦の気運を高めるような取り組みをしてもらいたいものです。