MIYUKIです。
過ごしやすい季節がやってきました。暑からず、寒からず・・
以前に「転校(私の昭和11)」で、登川から夕張市に転校した時の思い出話を書いている時に、ふっと別な思い出が鮮やかに思い出しました。
それは「絵具」です。
登川という田舎の小学校に2年生までいて、その後当時人口が10万以上だった夕張市に引っ越しました。
引っ越すまでは、絵はクレヨンで描いていました。
自分でいうのもなんなのですが、案外絵は上手く、私が授業中に描いたスキーをしている絵が、小学生対象のなにかのコンクールで賞を取り、(私自身は当時、出品されたことも受賞という意味すらも分かりませんでしたが)周りの人から
「すごいね~」
「絵が上手なんだね」
なんて褒められて、また、その絵が学校に飾られたりして、誇らしいような、嬉しい気持ちになりました。
これで終わっていれば、めでたし、めでたしなのですが、人生というものはそう甘くはありません。
夕張市に転校し、初めての図画工作の時間。
ここでは絵は「絵具」で描いていました。
クレヨンしか使ったことのない私、使い方すらも分からずモジモジしていると、先生がやってきて、
「使った事ないんだね」
と言って、丁寧に使い方を教えてくれました。
転校生の私をじろじろ見て、みんなはなにやらブツブツ言っているのが聞こえてきます。
それでも私は
「賞をとったのだ!」
という自尊心がもこもこと頭をもたげてきて、
「みんながビックリするような絵を描いてみせるぞ!」
と鼻息を荒くしました!
テーマは「運動会」
今でも忘れる事は出来ません・・・
五色の万国旗の下で、リレーをし、それを沢山の観客が応援している下書きを描きました。
意気込んで私は、筆を手に取り、絵具を絞り出し、水でのばしました。
当たり前の事ですが、クレヨンとは全く別物・・・
下書きで描いた所に初めて絵具をおいた時の衝撃!
とっぷり水を含んだ筆からポトポトと滴り落ちる色・・
慌てて別の色を使うと、見事ににじんでいく世界・・・
焦れば焦るほどに惨めな姿に変身する画用紙・・・
先程まであったあのプライドはどこへやら・・・
水で画用紙の端がゆがみ、更に追い打ちをかけるように、画用紙から得体のしれないぼろぼろのクズが出てきて、いったいこれは何なのか!と、なす術もなく惨めに変身した画用紙を見つめるわたし・・・
一応絵が上手いという事で通っていたこの私が!なんという事か!
ただただ時間だけが過ぎていき、先生の
「あと5分で描き終えなさいよ」
の一言で私の頭の中は、パニックのオンパレード!
何を表現しようとしているのか、訳の分からなくなってしまっている画用紙に、人の姿も全てが情けない状態になっている上から、何を思ったか、更に茶色の絵具を使って、一面を塗りつぶしました。(正気の沙汰ではありません・・)
一面、グランドです。人のいないグランドです。
この絵のどこが「運動会」でしょうか?
寝静まった夜のグランドです。
その後、容赦なく教室に皆の絵が張られた時の私の自尊心は・・・茶色の色とともに塗りつぶされたのでありました・・・
