この辺りにも、例年になく早い春が訪れています。
こうも雪が少ない冬を経験すると、なんとなく異常気象という不気味さが頭をもたげてくるのですが、「来年もこんな感じだといいよね~」というのが正直な気持ちです。
来月は、早くも義父の一周忌を迎えます。
このブログでも、義父を題材にした、
「仲良し超高齢3人組」がパート7まで続きました。
「珍・会話」
など、義父との生活の中で起こった出来事を書いてきました。
読み返しながら、もうず~っと昔の出来事のような気がしてきますが、一つ面白い話を思い出したので、書いてみたいと思います。
とある夜、夫の香三夫がジョギングから帰ってきました。
それを見た義父が
「いったいどこを走っているんじゃい?」
この時期の義父は認知症が進んでいて、記憶がかなり曖昧になっていました。
「母さんが入っていた老人ホームの野菊の方向だよ」
「母さんが入っていた野菊?そんな所あったか?」
「しょっちゅう行ってたでしょう」
「???」
横でその会話を聞いていた私は、衝撃を受けました。
と言うのも、5年前に亡くなった義母は、特別養護老人ホームの「野菊」に入所していて、義父はそこに週に3~4回は足を運んでいました。私もよく一緒に行っていたし、とても仲のいい夫婦だったので、それを忘れてしまっている事に少々焦りを覚えました。
「ほらお義父さん、帰りにはよく「だるまやラーメン」を食べたでしょう」
となんとか思い出してもらうきっかけになればと思い、ラーメン屋の話をすると、
「ああ、あのラーメン屋、よく行ったよね、美味しかったね~」
と、間髪入れずにそのラーメンは思い出しました!
へ?思い出すのはそのラーメンの事かい!・・・
私は、完璧にすべての事が忘却の彼方に押しやられてはいない事を確かめることは出来ましたが、かなり複雑な心境になりました。
足しげく通うお義父さんに、ヘルパーさんから、
「仲がいいね~」
と冷やかされるほど会いに行っていたというのに・・
覚えているのはラーメン?
夫婦とは、結局・・そんなもん??
最終的に、義父は「野菊=我が愛する妻」という関連をおぼろげながら思い出したような、思い出さないような・・・
でも、美味しいラーメンは覚えている・・
人生、最後に残るのは食欲・・・と何かで聞いたような・・
そんなもんなんですよ、現実は・・・