「まさか大久保嘉人が選ばれるとは…」
これが私がまず思った代表発表時の感想だ。
細貝不選出に落胆したのはその後の事だ。
先日予想したW杯メンバーは、23人中21人正解というまあまあな結果であったが、代表を常に見ている人間であれば普通くらいの成績だと思う。
それよりも大久保嘉人選出が現実的ではないと言ってしまったことが問題であり、恥じるべき事だ。
しかし、大久保選出は予想外であったが、そもそも私は大久保嘉人という選手自体は好きな選手だ。
行う事が出来るプレーの幅が広く、Jでは間違いなくNo.1プレイヤーの1人だろう。
大久保嘉人選出は予想が外れたという意味では残念だが、個人的には喜ばしい事だ。
さて、今回はその大久保嘉人の代表での使い道について考察したいと思う。
川崎フロンターレの試合を毎試合見ている人間の意見ではないところは、ご了承願いたい。
まず単純に代表23人をフォーメーション順に並べ、控えを付け加えた場合、現状では大久保は岡崎、もしくは本田の控えの位置付けにははなる。
あくまで単純に並べた場合である。
大迫、柿谷が1トップのスタメン、控えになり、香川の控えが齋藤だ。
清武と大久保が岡崎、本田の控えとなる。
しかしご存知の通り、大久保嘉人は攻撃的ポジションならどこでもこなせる選手だ。
個人的にはボランチをやれと言われれば出来てしまうとも思っている。
非常に運動量もあり、小柄ながらフィジカルもある選手だ。
昔は典型的なCFのイメージで、FWらしいエゴイスト気味なイメージもあったが、近年はかなり考えながらプレーしているように感じる。
周りを活かし自分も活き、その上で得点も重ねている。
選ばれてみれば確かに、現在の代表には見当たらないタイプのプレイヤーだ。
では実際に試合ではどう使われるか。
使われてみなければ分からないといえば元も子もないが、個人的には1トップを最も期待している。
大久保は現在ミドルからでも、ペナルティエリア内でも、どこからでも得点出来る選手へと成長した。
しかし、やはり彼の原点はゴールに一番近いポジションだ。
大久保により仕事をしてもらうには、香川や本田と相互関係で崩す事がベストと考えている。
仮にスタメンで使われるのであれば、1トップが大久保にとって一番居心地がいいはずだ。
大迫や柿谷に比べよりプレーエリアが広いことも、違いに繋がるだろう。
左サイドハーフ、トップ下で使われるとすれば、チームがより重心を前に傾けたい場合だろう。
勿論調子によるだろうが、香川、本田が不在である場合、そこに代役で入るのは清武である可能性が高い。
ボランチに守備的な細貝ではなく、青山を選んだように、ザッケローニ監督は誰かが不在であっても、チームコンセプトを変えずにサッカーをしたいと考えているはずだ。
ポゼッションサッカーを実践したいザックジャパンにあり、今までも香川の控えは清武であり、本田不在時にも清武が左右どちらかに入り、香川が中央へとまわった。
中村憲剛が招集されていないチームにあり、本田、香川不在時には技術面に優れる清武がスタメン起用されるのが自然な流れだ。
大久保が香川、本田のポゼッションで使われる場合があるとすれば、それはよりチームが得点を欲する場面だろう。
勿論清武の調子が芳しくなければ話が別であるが。
そして最後に右サイドハーフであるが、ここで起用されるとすればそれは単純な理由だろう。
それは岡崎が負傷離脱や累積警告で出場が叶わない場合だ。
岡崎という選手は本田や香川に比べ調子の浮き沈みが少ない。
調子に左右されにくいプレースタイルであるという事もあるが、ザッケローニ監督からの信頼も抜群だ。
更に言わずもがな、岡崎は現在日本代表で最も〝結果〟を残している選手だ。
代表でもそうだが、所属するマインツでは欧州主要リーグ日本人史上最多となる15得点を記録した。
本田、香川に代わる日本のエースと言っても過言ではない彼がスタメンから外れると言うことは、現状考えられない。
大久保が右で出場するということは、彼に不測の事態が発生した場合だろう。
大久保、岡崎が両名ともスタメン出場する場合は、大久保が1トップ側に入るものと考えている、
今回の日本代表において、大久保嘉人が出場しないということはないだろう。
戦力として考えていなければ、このタイミングで大久保招集は意味がない。
2002年の中山雅史や秋田豊、2010年の川口能活とは訳が違う。
ロッカールームでチームをまとめるためではなく、ピッチでチームを勝利に導く為に招集された。
2014年日本代表のサプライズ、大久保嘉人。
攻撃のマルチロールである彼だが、是非ともゴールに近いポジションで、彼が最終的なフィニッシャーとなる形でプレーして貰いたい。