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インテリスタのブログ

サッカーについて勝手な事を書いています。
あくまで自己満足であり、個人の見解であることをご了承ください。

 世界の名門マンチェスター・ユナイテッド。このチームは1999年から2000年代前半、ある名手の亡命に取り憑かれていた。いくら探してもその名手の代役が見つからず苦悩を繰り返した。2000‐2003年のファビアン・バルテズはらしからぬイージーミスや首脳陣との確執で本来の力が出せず、それ以降のロイ・キャロルやティム・ハワードは名門マンチェスター・ユナイテッドのゴールを守るには役不足と言わざるを得ない出来であった。結局2005年にエドウィン・ファン・デル・サールが加入するまでその苦悩は続くこととなる。1991年からの8年間赤い悪魔の最後の砦として君臨し続けた男、それが白い巨人、ピーター・ポールスロウ・シュマイケルだ。

 

 デンマーク代表として長くに渡りゴールマウスに君臨したシュマイケルは、サッカー史を代表するGKだ。1963年にデンマーク首都地域の基礎自治体でもあるグラッドサクセに生を受けた彼は、1991年、28歳の時にマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれた。在籍8年間の間にリーグ優勝5回、FA杯3回、チャンピオンズリーグ、リーグカップ優勝各1回と各タイトルを軒並み獲得し、1998‐1999年にはキャプテンとしてトレブルを果たした。更にデンマーク代表としてもデンマーク史上最多出場となる129試合に出場。1992年にはEURO1992優勝までも果たし、デンマーク代表初となる国際タイトル獲得に大きく貢献。自身もGKとしては珍しいMVPを獲得した。個人記録としてもデンマーク年間優秀GKを3回、デンマーク年間最優秀選手3回など多数獲得、そしてデンマーク人として唯一となるイングランドサッカー殿堂入りも成し遂げている。

 

 シュマイケルはサッカー一筋という選手ではない。彼は元々、ハンドボールのゴールキーパーであった。そしてそのハンドボール時代に培った能力は、サッカーに転向して以降も遺憾無く発揮された。常人では考えられないような反射速度、片手でもボールを難なく掴み取る握力、キャッチング能力、そこにポジショニングの良さも加わり、当時世界最高のGKとも評された。少なくともピーター・シュマイケルという選手が最後尾に陣取るだけで、マンチェスター・ユナイテッドのゴールマウスは固く閉ざされていた。


 強豪マンチェスター・ユナイテッド史上においても、最高とも評されるGK。それはイングランド人でもウェールズ人でも、GK大国イタリアやドイツのGKでもない。サッカー中堅国デンマークに生まれた巨人は、マンチェスター・ユナイテッドのレジェンドとなっている。長く赤い悪魔の最終防衛線として多くの失点を防いできた男、ピーター・ポールスロウ・シュマイケル。今後何人ものGKが、彼の後釜として赤い悪魔のゴールマウスに君臨するだろう。だがそのたびに彼の名前が、決して超えることのできない壁としてそこに立ちふさがることだろう。