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インテリスタのブログ

サッカーについて勝手な事を書いています。
あくまで自己満足であり、個人の見解であることをご了承ください。

 現在、セリエA最高のCBは誰か。現在単独首位を走るユベントスのアンドレア・バルザリ、ジョルジョ・キエッリーニ、レオナルド・ボヌッチのCBトリオ。ナポリのスペイン代表CBラウル・アルビオル。フィオレンティーナのディフェンスラインを統率するゴンサーロ・ロドリゲス。ACミランのディフェンスライン復旧を託されたアディル・ラミ。単純に比べることは困難であり、候補は数多く挙がるが、現状での第1候補はASローマコンビだ。首位ユベントスに勝ち点こそ及ばないが、失点数では8も上に行く。1人は昨シーズン加入したブラジル代表のレアンドロ・カスタン。そしてそのカスタンとコンビを組み、出場試合数ではカスタンの上を行くCB。それはイタリア人でも、アルゼンチン人でも、スペイン人でもない。FIFAランキング74位、モロッコ代表に籍を置く、メハディ・ベナティアだ。





 1987年フランス国内で生を受けたベナティアは、ニコラ・アネルカ、ティエリ・アンリ、ウィリアム・ギャラスらも卒業したアカデミー、クレールフォンテーヌ国立研究所出身のCBだ。その後リーグ1、リーグ2、3部相当のフランス全国選手権を浮き沈みするクラブ、EAギャンガンの下部組織に所属。その1年後には実力を認められ、リーグ優勝9回を誇る名門オリンピック・マルセイユユースへと移籍。しかしマルセイユではトップチームデビューを飾らず、経験を積むためにトゥールFC、FCロリアンとレンタル移籍を繰り返し、ようやく日の目を見たのは2008年より所属したクレルモン・フット。財政難の後再建し、未だにリーグ1に昇格すらしたことのない、お世辞にも中堅とも呼べないクラブだ。しかしそんなクラブからベナティアを発掘したのが、若手発掘に定評のあるセリエAの中堅ウディネーゼ。元々対人プレーに定評のあった彼が、名将フランチェスコ・グイドリンの元で様々な経験を積み、今季ついにセリエAの名門ASローマへのステップアップを遂げた。そんなローマも、近年思うような成績を残せていないチームのディフェンス強化に、彼の能力には大いに期待していただろう。





 メハディ・ベナティアは、対人ディフェンスに絶対の自信を持つ大型CBだ。身長190cm、体重90kgと抜群の体格を持ち、その体格に見合わないだけのスピードも併せ持つ。元々の潜在能力に加え、ウディネーゼで培ったラインコントロール技術、パスカット能力も高水準で、穴という穴の少ないディフェンダーへと成長を遂げた。そして彼がローマ躍進の一翼を担う存在となった要因のひとつに、彼のフィード能力の高さがある。クレールフォンテーヌで強化された両足での技術が遜色なく高く、どちらの足からでも正確なフィードを供給する事ができる。CBでコンビを組むレアンドロ・カスタンと共に、SBもこなせるだけの非常に高いフィード力、ラインを高く設定していても大きく対応が遅れることのない脚力を武器に、ローマのポゼッションサッカーを大きく支えている。





 現在セリエAでユベントスに次ぐ2番手に付け、25試合で僅か11失点という鉄壁の守備を誇るASローマ。そのローマにおいて、欠かすことのできない戦力としてディフェンスラインに君臨する巨人は、イタリア人でもアルゼンチン人でもなく、それどころかヨーロッパ人でも南米人でもない。北アフリカ北西部に位置する立憲君主国家、モロッコ王国。FIFAランキング74位の決して強豪とは呼べない王国に籍を置くそのディフェンダーは、現在セリエA最高クラスの選手へと成長を遂げている。チームの失点数、フィジカル能力、そしてCBとしての技術にフィード力。総合的に見て、彼が現セリエANO.1CBだと言っても決して過言ではないだろう。イタリアの首都ローマをチーム名に纏うチームASローマ。その最後尾に君臨する巨人、メハディ・ベナティア。彼の活躍を語らずに、今季のローマを語ることはできないだろう。