それでは「双子座のミュージシャン」の続きです。
●ソウル・R&B系では:
シカゴ出身のミュージシャン。作曲家/マルチ・プレイヤー。
1958年、「インプレッションズ」を結成し活動開始。
1965年、「ピープル・ゲット・レディ」が大ヒット。
1970年以降はソロで活躍し、1972年、映画「スーパー
フライ」のテーマソングが大ヒットした。また、多くの
アーティストに楽曲を提供&プロデュースすることで
アメリカのミュージック・シーンに大きな足跡を残した
★カーティス・メイフィールド(1942,6/3-1999,12/26)
Curtis Mayfield
シンガー・ソングライター/作詞・作曲家/音楽プロデューサー。
ブラック・ミュージックを超越したポップ・スター。
現在までの世界のアルバム売上総数は1億枚以上。
1974年、コモドアーズのメンバーとしてデビュー。
「マシン・ガン」「イージー」「永遠の人に捧げる歌
(Three Times A Lady)]などが大ヒット。その後、
D.ロスとのデュエット「エンドレス・ラブ」そして、ソロで
「オール・ナイト・ロング」「ハロー(心の扉)」、
さらにM.ジャクソンと共作で「ウィ・アー・ザ・ワールド」
をヒットさせた
★ライオネル・リッチー(1949,6/20)
ニュージャージー出身。1988年、「フージーズ」を結成。
1996年、セカンドアルバム「The Score」が全世界で
1700万枚の大ヒット。その後、ソロに転向、1999年、
グラミーの最優秀新人賞、最優秀アルバムなど、女性
アーティスト史上最多の5部門を制した。
夫はボブ・マーリーの息子:ローアン・マーリー
(元フットボール選手)。
★ローリン・ヒル(1975,5/26)
デトロイト出身。サム・クック、ジェームス・ブラウンと並び、
ソウルのパイオニアの一人とされる。「ロンリー・ティア
ドロップス」「ハイヤー・アンド・ハイヤー」が有名。
ちなみに彼は歌手デビューする前は一流のボクサーであり、
その独特の身のこなしは、後のマイケル・ジャクソンの
ダンスに影響を与えたと言われる
★ジャッキー・ウィルソン(1934,6/9-1984,1/21)
アトランタ出身。「グラディス・ナイト&ザ・ピップス」の
リードシンガーとして60年代-70年代にかけてヒットを
連発した。「悲しいうわさ」「夜汽車よ! ジョージアへ」
などが有名。現在もソロで活動中。
★グラディス・ナイト(1944,5/28)
Gladys Knight & The Pips
インディアナ出身のシンガー/ソングライター。S.ワンダーの
バック・コーラスでキャリアを積み、E.W.&Fireのモーリス・
ホワイトに師事。1975年、ソロ・デビュー。その後は「涙の
デュエット」「イッツ・ゴナ・テイク・ア・ミラクル」
「レッツ・ヒア・イット・フォー・ザ・ボーイ」などを
ヒットさせた
★デニース・ウィリアムス(1950,6/3)
マイケル・ジャクソン、ジャネット・ジャクソンの姉。
1980年にデビューしたが目立ったヒットはなく、むしろ
様々なゴシップで有名。1989年、プレイボーイ誌にヌードで
登場、また、父親の暴力を暴露するなど「ジャクソン家の
問題児」と言われた
★ラトーヤ・ジャクソン(1956,5/29)
●ブルース系では:
ミシシッピー生まれ。190cm/136㎏の巨体で吠えるように
歌うブルースの巨人。「ザ・レッド・ルースター」
「スプーンフル」「キリング・フロア」など彼のブルースの
名曲は多くのアーティストにカバーされ影響を与えた
★ハウリン・ウルフ(1910,6/10-1976,1/10)
●ジャズ系では:
20世紀を代表する偉大なトランぺット奏者。クール・ジャズ、
ハード・バップ、モード・ジャズ、エレクトリック・ジャズ、
クロスオーバー、ヒップホップ・ジャズなど、時代と共に
様々なスタイルで、ジャズ界を牽引した巨匠の一人
★マイルス・デイヴィス(1926,5/26-1991,9/28)
Miles Davis
マサチューセッツ出身のピアニスト/キーボーディスト/作曲家。
1968年、M.デイヴィスのグループに参加。1971年、
フュージョン系のバンド「リターン・トゥ・フォーエヴァー」
をスタンリー・クラーク(b)らと立ち上げ、大ヒットを
記録した。78年、バンド解散後はソロ活動やバンド
「エレクトリック・バンド」「アコースティック・バンド」
などで活躍。2021年2月、癌により死去。
★チック・コリア(1941,6/12-2021,2/9)
Chick Corea
シカゴ出身のピアニスト/作曲家。1956年、トリオを組み
デビュー。66年、ライブ・アルバムがグラミー受賞。
シングル「ジ・イン・クラウド」が大ヒット。72年、
モーリス・ホワイトがプロデュースしたジャズ・ファンク系の
アルバム「太陽の女神」がグラミー受賞。その後も多くの
アルバムを発表した。2022年9月自宅で死去(享年87)
★ラムゼイ・ルイス(1935,5/27-2022,9/12)
アラバマ生まれの作曲家/バンド・リーダー/ピアニスト/シンセ
奏者。ミュージシャンであると同時に独自の「宇宙哲学」の
思想家としても評価されている。
彼の「サン・ラ・オーケストラ」は「コズミック・サウンド」
と呼ばれた
★サン・ラ(1914,5/22-1993,5/30)
フロリダ生まれ・フィラデルフィア育ちのサックス奏者。
フリー・ジャズ系に収まらない多様なスタイルの作品を残した。
「アッティカ・ブルース(72年)」「ゴーイン・ホーム
(77年)」、角川映画『人間の証明』のテーマなど
★アーチー・シェップ(1937,5/24)
オハイオ出身のサックス/フルート奏者。ラテンやインド音楽
などワールド・ミュージックとのコラボなど独自のアプローチ
が有名。また、ポップス系のスタジオ・ミュージシャン
としても活躍した。
ママス&パパスの大ヒット曲「夢のカリフォルニア」の
間奏で印象的なフルートを吹いているのはこの人。
★バド・シャンク(1926,5/27-2009,4/2)
カリフォルニア出身のマルチ・リードプレイヤー。
チコ・ハミルトン楽団、チャールズ・ミンガス楽団、
ジョン・コルトレーンのグループなどで活躍した
★エリック・ドルフィー(1928,6/20-1964,6/29)
ペンシルバニア出身のピアニスト。独学でピアノを習得。
生涯楽譜が読めず、また左利きであったことが、逆に彼の
独創性にプラスになったと言われている。名曲「ミスティ」
の作者でもある
★エロール・ガーナ―(1921,6/15-1977,1/2)
シアトル出身のサックス・プレイヤー。17歳でバリー・
ホワイトのバック・バンドでデビュー。その後「ジェフ・
ローバー・フュージョン」に参加。82年、ソロ・デビュー。
87年、「ソング・バード」が大ヒット。92年、アルバム
「ブレスレス」が大ヒット。94年、「フォーエヴァー・
イン・ラヴ」が」グラミー作曲賞を受賞。「累計アルバム
売上枚数の最も多いジャズ・アーティスト」として、
ギネス・ブックに掲載された(99年)。
しかし、一方では彼のスタイル:いわゆる「スムース・ジャズ」は「ジャズとは呼べない」との批判がミュージシャンや
評論家から出ていることも事実である。
★ケニー・G(1956,6/5)
ニューヨーク出身のベーシスト/作曲家/編曲家/
プロデューサー。ジャズ・フュージョン系を中心にR&B、
ロック系でも活躍している。また、ベース以外にもギター、
サックス、クラリネット、キーボード、リコーダー、さらに
ヴォーカルもこなすマルチ・プレイヤーでもある
★マーカス・ミラー(1959,6/14)
シカゴ出身のクラリネット奏者/バンド・リーダー。
「スウィング・ジャズのキング」と呼ばれる。
代表曲「シング・シング・シング」は有名。また、リベラル派と
しても知られ、人種差別の激しい時代、黒人ミュージシャンを
積極的に雇用した。「赤狩り」に反対したことでも知られる
★ベニー・グッドマン(1909,5/30-1986,6/13)
●スタンダード系シンガーでは:
フロリダ出身。50年代から活躍。「砂に書いたラブレター」
「四月の恋」などが有名。また、西部開拓史上の英雄
ダニエル・ブーンの子孫としても知られる。
娘は歌手のデビー・ブーン
★パット・ブーン(1934,6/1)
オハイオ出身、イタリア系のエンタテイナー。俳優/歌手/
司会者。40年代から50年代はジェリー・ルイスとの
「底抜けコンビ」として映画界で活躍。その後はフランク・
シナトラの「ラット・パック」に加わり、歌手として
「誰かが誰かを愛してる」など多くのヒットを出した。
さらに60年代から70年代はTV「ディーン・マーティン・
ショー」のホストとして活躍すると同時に、ラスベガスの
ショーなどのステージ活動も盛んに行っていた
★ディーン・マーティン(1917,6/7-1995,12/25)
ノース・ダコタ出身の歌手/女優。その歌声は「ソフト&
クール」と言われた。「フィーヴァー」「ミスター・
ワンダフル」「ジャニー・ギター」など多くのヒット曲を
出した
★ペギー・リー(1920,5/26-2002,1/21)
ケンタッキー出身の歌手/女優。1951年、「Come On-a
My House(家へおいでよ)」がビルボード全米No.1の
大ヒットとなり、その後もヒット曲を連発。また、ドラマや
TVショー、映画などでも大活躍した。俳優のジョージ・
クルーニーは甥。
★ローズマリー・クルーニー(1928,5/23-2002,6/29)
セントルイス出身のダンサー/歌手/女優。20年代後半から
フランスを中心にヨーロッパで活躍。当時のセックス・
シンボルとなり「黒いヴィーナス」と呼ばれた。しかし
「フランスで最も成功したアメリカ人」の彼女も本国では
酷い人種差別を受けたため1937年、フランス国籍を取得した。戦時中は自由フランス軍に参加、戦後はアメリカの公民権運動
を支援した
★ジョセフィン・ベーカー(1906,6/3-1975,4/12)
●カントリー系では:
テキサス出身のシンガー・ソングライター。そのスタイルは
「アウトロー・カントリー」と言われる。一時はコカイン中毒
に苦しんだが、その後、W.ネルソン、K.クリストファーソン、
J.キャッシュ等と共に「ザ・ハイウェイメン」を結成し活躍。
2001年、「カントリー・ミュージックの殿堂」入りを果たした
★ウェイロン・ジェニングス(1937,6/15-2002,2/13)
テネシー出身。カントリー系ギタリスト。カントリー
のみならず、ジャズやブルースの要素も吸収し、多くの
ロック・ミュージシャンにも影響を与えた。生涯に13作品で
グラミーを受賞した。
★チェット・アトキンス(1924,6/20-2001,6/30)
●プロデューサー、作詞家などでは:
プロデューサー/作詞家、ニューヨーク出身のプロデューサー。
「二ルソン」「リンゴ・スター」「カーリー・サイモン」
「アート・ガーファンクル」など多くのアーティストの
アルバムをヒットさせた。
★リチャード・ペリー(1942,6/18)
イングランド出身の音楽プロデューサー。「アニマルズ」
「ハーマンズ・ハーミッツ」「ドノヴァン」「スージー・
クアトロ」などのアーティストを成功に導いたことで知られる。
1968年には自分のレーベル:RAKレコードを設立し多額の
利益を上げ、イギリスの富豪トップ500に数えられた。
また、イギリス最大の個人邸宅の所有者でもあった
★ミッキー・モスト(1938,6/20-2003,5/30)
作詞家でありエルトン・ジョンとのコンビにより
「黄昏のレンガ路」「ロケットマン」「リーヴォン」など
多くのヒット曲を残した。また、スターシップの
「We Built This City」ハートの「These Dreams」など
他のアーティストとの共作も多い
★バーニー・トーピン(1950,5/22)
ニューヨーク出身の作詞家。バート・バカラックとの
コンビで知られる。「雨にぬれても」「ディス・ガイ」
「ウォーク・オン・バイ」「世界は愛を求めている」など
多くのの名曲を残した。
★ハル・デヴィッド(1921,5/25-2012,9/1)
●そして忘れてはいけないこの人たち:
「レスポール」を検索するとギターばかり出て来ますが、
そのエレキギター「ギブソン・レスポール」に生みの親が
この人。十代からセミプロのカントリー系ギタリストとして
活動。1941年、エレキ・ギターの原型を作成。その後、
自宅の録音スタジオで多重録音など様々な最先端の技術を開発。1951年、メリー・フォードとのデュエット「How High the Moon」が全米No.1に。1952年、「ギブソン・レス・ポール」
発売。1953年「Vaya Con Dios」が世界的に大ヒット。
1976年、チェット・アトキンスとの共作「チェスター&
レスター」で1977年のグラミー賞を受賞。2009年、肺炎に
より死去(94歳)
★レス・ポール(1915,6/9-2009,8/12)
エジプト生まれ。ギリシャ人のミュージシャン。
ヴォーカル/ギター/ベース担当。70年代はソロで活躍後、
ロックバンド「アフロディテス・チャイルド」に加わり解散後は
メンバーのヴァンゲリスと共に活動。アカデミー賞受賞映画
「炎のランナー」のテーマソングをヒットさせた。
彼のアルバムは、世界で6000万枚以上売れたと言われている。
★デミス・ルソス(1946,6/15-2015,1/25)
ブラジルのシンガー/ギタリスト/作曲家。ボサノヴァを創成
した一人。「ボサノヴァの神」とも呼ばれる。1958年
7月10日、最初のボサノヴァ・ソングと言われる
「想いあふれて (Chegade Saudade)」を録音。59年、
アストラッド・ジルベルトと結婚。63年、ジャズ・サックス
奏者:スタン・ゲッツと共にアルバム「ゲッツ・ジルベルト」
を制作。64年、A.ジルベルトが英語で歌った
「イパネマの娘」が大ヒット。しかし、後に離婚。65年、
グラミーを受賞。その後も生涯、音楽活動を続けた
★ジョアン・ジルベルト(1931,6/10-2019,7/6)
アメリカ:ニューヨーク生まれの電子工学者。シンセサイザーの
創始者。多くのミュージシャンに愛用されたモーグ・
シンセサイザーの開発者
★ロバート・モーグ(1934,5/23-2005,8/21)
●クラシックでは:
ドイツ:ザクセン王国出身の作曲家/指揮者/思想家。
ロマン派歌劇の頂点であり、「楽劇王」の別名で知られる。
「さまよえるオランダ人」「タンホイザー」「ローエングリン」
「トリスタンとイゾルデ」「ニーベルングの指輪」などの名作を
残した。音楽界のみならず19世紀後半のヨーロッパに広く
影響を及ぼした中心的文化人の一人
★リヒャルト・ワーグナー(1813,5/22-1883,2/13)
ドイツ:ザクセン王国出身。ドイツ・ロマン派を代表する
作曲家として、交響曲から合唱曲まで幅広い分野で作品を
残したが、中でもピアノ曲と歌曲において評価が高い。
シューマンは精神錯乱の末、46歳で亡くなったが、その
死因は長らく謎とされていた。しかし、1959年、
「第三期梅毒」による進行性麻痺だったと結論付けられた。
★ロベルト・シューマン(1810,6/8-1856,7/29)
ロシア出身の作曲家/指揮者/ピアニスト。ロシア→スイス→
フランス、そして1939年以降はアメリカ:ハリウッドに住み、1945年にはアメリカ市民権を得た。「火の鳥」
「ペトルーシュカ」「春の祭典」などの作品が有名。
★イーゴリ・ストラヴィンスキー(1882,6/17-1971,4/6)
以上で「双子座の人々(中編)」を終わります。
「後編」も近々アップしますので、お楽しみに。
それでは。来週の予定をお知らせしましょう。
★6月3日(月)
原宿占い館:タリム
14:00~18:00
(お店は11時~21時)
℡ 03-3497-5825
★6月4日(火)原宿占い館:タリム
14:00~18:00
(お店は11時~21時)
℡ 03-3497-5825
先日、映画「ボブ・マーリー/One Love」を
見ました。想像以上に素晴らしい作品でした。
オススメです!
感想はこちらに書きました。
https://ameblo.jp/neptune1203/entry-12854273435.html
(ほとんどネタバレなし)