9月12日、イギリスのメディア<DAZED>がBTS・ジョングクのインタビューを公開。自身のコンプレックスとの向き合い方や、アイドルとファンの境界線について語った内容が話題を呼んでいます。


“怠け者”な自分との向き合い方


ジョングクのソロシングル「Seven(feat.Latto)」は、「(BTSの)『I Need U』以来、直感的に“イケる”と感じた」という本人の予想通り、各国のチャートで1位を記録するなど大きな話題に。しかしその栄光の裏には、自身の内面と向き合いつづける日々があったよう。


その一つが、野心や競争心を抑えてしまうほどの「怠け者」な部分だったと言い、「昔はこういう自分が嫌いでした。そのせいで自尊心が欠けていたんだと思います」と話しています。


しかし、そんな“弱み”を無理やり正すのではなく違う角度から自分を見つめることで、うまく自分自身と付き合えるようになったのだとか。


「視点を変えてから、自分のポジティブな特徴に目を向けることが増えました。逃したチャンスを後からくよくよ考えたりせず、また、怠けている自分を責めたりするのではなく、ありのままの自分を受け入れ、『なぜできるのにしなかったのだろう』と、これからできることに集中するんです。自分のペースで物事を進めることで、より多くのものを得ることができるじゃないですか。だから、一日中ベッドにいたり、テレビを見たりしたいのなら、そんな一日を過ごせばいいと思うんです」


アイドルとファンの「境界線」


同インタビューではBTSのファンであるARMYとの関係性についても言及しました。


「僕は有名で人気のある歌手になりたかったし、そのためにはファンとアーティストの双方向のコミュニケーションが必要だと思ったんです。愛し、愛されなければいけないけれど、僕はARMYに『なぜそんなに愛してくれるのですか?』と聞きたかった」


「僕は愛されるために一生懸命努力をしたし、その愛を当たり前のものとは考えていません。本当にありがたいことには変わりありませんが、今では僕はその愛を謙虚に受け入れなければいけないと思っています。そしておそらく時間が経ったせいか、今は逆に僕自身がARMYたちがもっと自信や誇り感じられる存在でありたいし、そのためにさらに一生懸命頑張ろうと努力できるのかもしれません」


今年だけでも20回以上※行っているWeverseでのライブ配信について聞かれると、「ARMYのことを思い出したり会いたくなったりすると、ライブ配信を始めて交流するんです」とコメントしたジョングク。


※記事制作(2023年9月)時点。


ジョングクのライブ配信は真夜中に行われることが多く、何時間もファンからのコメントに答えたり、カラオケをしたり、料理をしたり、お酒を飲んだり、時には途中で寝てしまい(!)、およそ600万もの人が彼の寝顔を45分間視聴したことも。


そんなライブ配信の特徴といえば、リアルタイムでファンがジョングクと交流できるところ。ファンから送られるコメントのなかには、ジョングクを思ってアドバイスするような内容のものがあれば、心無い悪質な内容のものも。さらには、彼の居場所を特定してプライベートを侵害する人もいるのが現状です。


「早く寝なよ」「飲みすぎないで」といったARMYのアドバイスに関しては「僕に関心をもっていて、僕のことを好きだからそう言うのであって、全然気にしていないです」とジョングク。


しかし、アイドルとファンの間にある絶対的な「境界線」については、次のようにはっきりと自身の考えを語りました。


「複雑な関係ではありません」「僕はARMYと自由に話し、ARMYも僕と自由に話すことができて、その言葉を聞くか聞かないかは僕の選択です。もしARMYが何か不適切なことを言ったとしても、それを受け止めるか無視するかも僕の選択で自由です」


ジョングクのインタビュー記事を読んだファンのなかには、「グクがスパッと言ってくれたおかげで、モヤモヤが晴れた」「アイドルとファンには確かに境界線があるし、その位置を決める権利はグクにあることをちゃんと受け止めよう」などといったコメントが寄せられています。