ネパールで日本語を教えていた時の生徒に会った。

(正確には生徒と、生徒の旦那さんに会った。)

 

元生徒は、5年前から日本に住んでいるネパール人の旦那さんを頼って

 

日本へやってきた。それが、約1年前のことだ。

 

元生徒も私もなかなか都合がつかず、今回やっと会うことができた。

 

 

彼女は旦那さんと日本で一緒に住めるようになるまで、ネパールで5年待った。

 

20代前半の若い二人にとって、5年という年月はどんなにか長かったであろう。

 

それでも二人は辛抱強く待った。

 

だからこそ、元生徒が日本に来ることになった時、

 

私はどんなに嬉しかったことか・・・・。

 

まさに、Dream come true. である。

 

 

 

この若い二人がたまに来るという、ネパール料理店に入る。

 

二人とも、私とは3年ぶりぐらいでの再会だ。

 

食事を注文する前に、ネパールのミルクティーをゆっくり飲みながら、

 

話をした。

 

ミルクティーはネパールのと同じシンプルなガラス製の

 

カップに入れられてきて、私達は思わず感動してしまった。

 

 

そして、それぞれが好きな料理を注文した。

 

ところが・・・だ。

 

旦那さんの方はネパールの典型的な郷土料理がのった自分の皿から

 

一生懸命に私の皿に料理を乗せようとする。

 

 

・・・・そうなのだ。

 

ネパール人はおいしいものこそ、独り占めにしないのだ。

 

「俺このメニュー、だ~い好きなんだ~」

 

と言っていたのに。

 

しかも、しょっちゅう来れるレストランではないはずなのに、

 

少しでも私に自分の料理を味見させようと、

 

私のお皿に自分の食べ物を次々と乗っけてくる。

 

 

そんな旦那さんの行動を目にしただけで私はおなか一杯になったし、

 

なんとも幸せな気持ちになったのだ。

 

 

ネパール人といると

 

本当に簡単なことで、幸せな気持ちにさせてくれるのだ。