健人side
マリがスケッチブックを持ちサポートする中、聡の紙芝居が始まる。
「Sexy rose🌹メンバーに贈る感謝の言葉
僕が、ジャニーズに入所したのは2011年
やる気だけはありあまっていた13歳
すぐに少クラに呼ばれ、夏にはsummary
そして、事務所に呼ばれて入った部屋にはケンティ、ふーま君、しょーり、マリがいて…ジャニーさんから
「youたちデビューするよ」
って言われたね。
僕はまだ子供だったし、Jr.歴も浅く
デビューの重みを感じることなく
はしゃいでた…はしゃいでた…
デビューすると、学校と仕事の両立で忙しかった
だけど、なにか物足りなかった
ファンの子も少なくて、グループでいてもいつも目立たなくて、コメント振られても噛んだつまらない反応しか出来なかった
完璧主義の性格か、真面目なのか
いつしか自分でも気づかないまま
心が少しずつ壊れていって
ラジオの収録しかない、ほぼ真っ白のスケジュール帳見るのがだんだん辛くなって…
グループからも離された時期があった。
結果残さなきゃ!
一緒にグループになったメンバーを守らなきゃって必死でいた
そんな時、音楽番組で先に呼ばれた僕が立ち上がった時
ふーま君が、僕の手をぎゅっと握って
何も言わなかったけど、真っ直ぐ僕を見て
背中押してくれたよね
「行ってこい」
僕にはそう聞こえた。
だから頑張れたけど、1年弱でグループに戻れたのに、嬉しいはずなのに
僕の心は複雑だった
大人が決めたレールをただ走ってるだけ
世間では僕の認知度はまだまだ低いまま
貰える仕事は何でもこなさなきゃって、自分を振るい立たせてはみたものの
ある日
このまま死んでしまうのではないかと思うほどの発作が僕を襲ったんだ…
-続く