勝利side
「ただいま〰️」
3人で買い出しに行き、合宿所に戻ると
マリと聡がリビングに居なかった。
あれ?散歩かな?
部屋へ様子を見に行くと、2人でなにやらゴソゴソやっていて、俺が声をかけたらビックリしたような表情で振り返った。
聡「あっ…しょーりお帰りなさい」
精一杯なつくり笑いで聡が俺に答えると、マリウスが見ちゃダメと言わんばかりに大きな体で俺の前に立ちはばかった。
と同時に
¨聡ちゃんは僕のものだから¨的な態度で、聡の元へ行かせてももらえない。
な、なんだよ…俺だって聡と話したい事たくさんあるのにな
食材を買ってきた事だけ伝えると、リビングに戻った
ほどなくして二人が、リビングに戻ると食事の準備が始まった。
思えば去年までは包丁すら握った事が、年に数回しかない俺と健人君も、コロナの自粛期間中YouTubeやらで料理の腕をあげていて、風磨君はカレー、健人君はローストビーフ、マリウスはドイツ料理、聡はケーキと俺は聡に食べさせてやり、好評だった土鍋ごはんを炊くことになった。
数時間後…
テーブルに並べられた食事を前に健人君が
「みんな、お疲れ!聡が戻ってやっとSexy Zoneが真の形になった。
Sexy Zoneを3人で守った時期、4人で守った時期があり…そしてまた再び5人になれた。
俺はまた5人でやれることが本当に嬉しい。
誰1人欠けることなく、10周年に向けて走っていこう!」
数年前は未成年だった俺たちも、最年少のマリウスが二十歳を迎え全員成人したので、5人で手にした杯にはアップルジュースではなく、マリウスのパパが送ってくれたドイツ産のワインが注がれた。
カンパーイ🍸️✨🍸️
杯越しに見えた聡の笑顔は、今までで一番輝いていた。
-続く