かなり以前より友人シューベルト愛好家の推しもあり

1982フムラ盤を贖う。

シュトットガルト放響でお馴染みエディット・マティスのソプラノ

 

ごく一部シューベルト偏愛専門家のみが蒐集、聴いているのかと思いきや、検索すると相当数のCDソフト、LP、自主製作盤などなど検出される。

サヴァリッシュ、グシュルバウアー、ヘルムート・リリング、アーノンクール他シューベルト作品にかかわっているアーティストは結構足跡をこの楽曲で残してるようだ。

 

 

 

自主制作盤 アーノンクール ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス シューベルト: ラザロ(復活の祭典)

 

まだほかにも3種ぐらいかのCDソフトがおそらく廃盤だろうが次々と検出される。

 

Langsamer Satz 2008.4.28

私のシューベルトディアーデ11から引用

~未完のオラトリオ「ラザロ」が印象に残りました。これもやはりシューベルトの旋律の美しさに心惹きつけられる作品で、特にリリックソプラノの名花ドナートに割り当てられたマリア役のアリアには、そくそくと心に迫るものがあります。また、これもまた名ソプラノだったポップが歌うイェミナの歌も美しい。ただ、やはりこの作品も、オラトリオとは言え音楽が旋律美の追求に傾きがちで、いまひとつドラマの盛り上がりに欠ける面は否めません。例えば、ラザロが息絶える場面など、確かに後でラザロが復活するのは分かっていることであるとはいえ、あまりにも音楽が牧歌的で全然切実さもないのはちょっと拍子抜けします。第2部の途中で唐突に筆が止まってしまったのは、そんなドラマトゥルギーの不足と、自身の劇的な音楽作りへの適性の欠如を感じたからではないかと思います。しかし、それも「シューベルトらしい」と捕らえてしまえば不満は消えて、この音楽の中で美しい花があちこちで咲き誇っていることを楽しんで聴けました。