何とも合致するモノーラル収録のウェストミンスター/バリリと絶品コーヒーの味わい

 

10余年前グラフィックデザイナーからコーヒー道へ転身したというマスター

私のような典型的ネルドリップ信奉の盲目性、日本人特有のブルマン信仰や直近のドリップコーヒーの究極性についてすべて語りつくしていただいた

わたしの在学中記憶に残る四十数年前の吉祥寺井の頭公園入口にあった、いつものシューベルト研究家と共に訪れた今は亡き自家焙煎コーヒー専門店『もか』の味が継承されている店は関東から遠くかけ離れた福岡と鳥取にしかないという情報や銀座数寄屋橋の十一房珈琲店、新橋カフェドランブル、新宿東口『凡』についてはマスター多くは語らず困ったように苦笑いに終始。

阿佐ヶ谷、三鷹、新高円寺、新橋各所に知る人ぞ知るネルの極みを味わえる店舗を紹介して頂いた。

過去を回顧すべくいにしえの絶品珈琲に合うのはやっぱりアルバンベルクでもラサールでもブダペストでもなく—

バリリも6番OP18の6変ロ長調の第1楽章に今更ことさら感激したりして、少なくとも今の気分ではズスケでなく完全にバリリだ。

4番OP18の4ハ短調も15番OP132もこのウィーン古き佳き日の感じはいい。

ステレオではないモノーラルのウェストミンスターだからこんなにも心に刺さるんだろうか?訳が分からん。