カラヤン音盤CDといえば
もう手元にある`69四大巨匠激突トリプルコンチェルトのみ
先日購入モーリス・アンドレ追悼盤に偶然加わってた競演盤があった。
はっきり言えばこの三重協奏曲すら手放し限りなくゼロにしたい気分なんだけど。
カラヤン音盤のみならずスコダのモーツァルトのピアノコンチェルトもシフリンのCL協も受け付けない。内田のシューベルトのÐ960も駄目。朝比奈聖フローリアン7番アダージョ以外のブルックナーも。
バッハ以外何もかもが受け付けられないのであれば、いっそのことちょうど10歳時までさかのぼり、恐ろしく感銘を受け毎日聞き続けたEMIレッグ企画カラヤン+フィルハーモニア/ベートーヴェンの5番&コリオラン序曲を無性に再聴してみたい衝動に駆られ二千円弱で手中に。
結果、当然何の感慨も起こらないであろうことは承知の上。
無理だろうがかすかにでも、『カラヤン』ってよりは幼き自分自身のあの当時の感性を呼び起こしたくて。
皆も周知のドイツグラモフォン60年代前半収録したベートーヴェンセットを購入したのは間違いないのだけど半年以上所有してたかどうかも記憶から消えてしまっている。
カラヤンの場合、楽曲をどう読み、感じ、表現するか以上に受容者たる聴衆にどう『聴こえ』、『視え』て、『観』えるかの要素が加わる。
どう振れば聴取者の物理的聴覚満足が、聴き映えが得られるか。
主体はあくまでも己ではなく受けての耳。
自分がタクト振るビジュアル演出に自己陶酔を思わせるがごとき神経を注ぐ。
音楽YOUTUBEで1957年旧NHKホールにおけるカラヤン/ベルリンフィル来日公演の運命交響曲の映像を見ることができるが、もう既に神秘性(笑)を演出しているのか暗 譜での両目を閉じての上下に腕を揺さぶるあの独特な動作が完成してる。―BPO終身監督就任2年目であのスタイルを完結させていたんだと関心してしまう。
滑らかレガート奏法を軸として最弱ピアニッシモから最強フォルティッシモへ移行する流れで
集中した音響ダイナミズムを売りに楽壇の喝采を欲しい儘手中にする。
しかしそれは音楽再現藝術の単調さが否定し難いカラヤンの持つ美意識?の唯のいち側面のみに偏り いずれ いや直ぐ飽きられてしまうものだったんだと私は思う。
連発連打全公演独特の破竹のナルシスティック=カラヤン=ビジネス臭が漂う。
フルトヴェングラーが徹底して嫌った根幹がそこにある。
だがあのフルトヴェングラー死去直後の1955ベルリンフィル全権掌握から1970年前半のあの攻勢はクラシック音楽LPレコード音楽産業全体を牽引する圧倒的勢いを維持し駆け抜けていった。
五十年代前半ウォルター・レッグと組んでのフィルハーモニア管+ベートーヴェンだが神経がスコアの隅々まで行き届いたオーケストラコントローラーないしはオーケストラビルダーとしての類まれな才能が見て取れる まだギリギリ嫌味さが感じ取れる一歩手前で踏みとどまっている才人としての成果が
話は違うが常磐道や入り組んだ首都高速走行中カーオーディオで鳴らしっ放しに聴く条件下ならクレンペラーやイッセルシュテットのものよりこのEMIカラヤン/フィルハーモニア盤の方が快適なのかも。
桁外れな音楽ビジネスの興隆をもたらす抜きんでたクリエーターであることは衆目の一致するところ。
トスカニーニとフルトヴェングラーを内包するスタイルに細心の神経を注ぎこみ大量生産/大量消費される「トスカヴェングラー」の呼称はやはり『それらしくみえる』の軽さがどうしても否めないしそのワンパターンが個性でなく嫌味に聴こえてしまう。
如何に秀逸であろうがビジネスやマーケティングは深く魂を震撼とさせる音楽表現とはすなわち水と油
商売抜きに地味なアンタール・ドラティぐらいの位置に位相しておればビジネスクリエーターの側面が削ぎ落され、スコアを読み込む能力に長けたバトンテクニックの覇者としての音楽芸術家として違った道を歩む歴史的意義はあったのかもしれない。
ワルター85、シューリヒト86、クナッパーツブッシュ77、クレンペラー88同様せめて10年ーあと10年フルトヴェングラーが耳の疾病を抱えることなく齢七十八ぐらいまでのベルリンフィルハーモニー管弦楽団に君臨しうる寿命があったなら・・・・・・
EMI`70BPOブルックナー4&7、DG`75ブルックナー3&4、英デッカ`74VPO蝶々夫人、BPO`73R.シュトラウスツァラトゥストラ/EMI`77楽劇サロメVPO全曲、EMI`72BPOトリスタンとイゾルデ全曲/DG‘81VPOトゥーランドット全曲/EMI`70モーツァルト後期六大シンフォニー/EMI`71チャイコ三大シンフォニー、EMI`70ドレスデンSKDマイスタージンガー全曲、EMI`74BPOワーグナータンホイザー序曲ヴェーヌスベルクの音楽、DG`73BPOベルリオーズ幻想、英デッカ`72BPOラボエーム全曲、DG`72ヴィヴァルディ四季、DG`65BPOオケコン&`弦チェレ、DG`64シベリウス4/7/タピオラ、DG軽騎兵、DG`71アルルの女、DG`79パルジファル全曲BPO、DG`72新ウィーン楽派管弦楽作品集、アダージョカラヤンアルバムに至るまで氏の主力どころは遠い過去、結構蒐集しておった気がするが全て綺麗に—EMI`69トリプルコンチェルト以外今手元に残るものは皆無。






