クリスマスツリーを作ったことがありました。 | 不機嫌な技術

不機嫌な技術

プロを脅かすアマチュアになりたい。

会社から帰ってくると、懐かしいものが置いてあったので、撮ってみました。

自作のクリスマスツリーです。
それが、これ。


なかなかいい感じじゃありませんか? 結構満足感があったのを覚えています。

9年前に作ったものです。
あぁもう9年もたったのか…。 あぁ…
でも9年も前に作ったもの、まだ動くんですね。シンプルっていいな。

翌年か何かに、Miceの一部の人向けに
「PICであの子のハートをわしづかみに!」
みたいなコンセプトで講習会を開いた気がします。

新歓で自慢げに見せたりもしました。
きっとS倉君達の代はこのあたりに惹かれて入ってくれたんだろう。

色々と思い出があります。


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そう、それは全日本大会が終わり、クリスマスが近づいてきたころだったと思います。

彼女へのプレゼントを考えなくてはならないつらい時期です。

私は思ったのです。

「市販品よりも手作りのものをあげたら喜んでくれるんじゃないか。」

そこで、いろいろ考えた結果、クリスマスツリーを作ろう。という結論に。

しかもずっとつけてても気にならないくらい省電力なものを作ろう、と。

構想を考え、部品選定し、それはもう一生懸命に作りました。



で。

気持ちはルンルンしながら彼女の家へ行きました。

「じゃーん。 クリスマスツリー。
 これは16F84Aという型番のPICっていうマイコンを使っててね、
 電源は携帯の充電器を使ってるんだ。 レギュレータ要らずで高効率!
 LEDだけじゃ寂しいと思ってスズの飾りもあるよ! 
 あ、ハコも、スズも、リボンも、ツリーも、全部ダイソー!すごいでしょ?
 ちなみに16F84Aはアセンブラで書いてるよ、ROMが1K word しかなくてさ
 バリエーション出すのが大変で…。でも見てよこのPWM、すごいでしょ?
 LEDをじわじわつけたり、消したりするのが結構大変でさ、
 もうJMP命令駆使しまくって押し込んだの。1K word使い切ってるんだよ!
 あ、アセンブラってのはね、C言語みたいな高級言語じゃなくて、
 機械語に近い言語なんだけど、これがまた不自由さが楽しくって!
  ちなみにピン数も結構カツカツでさ、配線もそれなりに工夫してるんだよ!
 あ、そうそう、下も光るんだよ。なんかおしゃれでしょ?
 これはアクリルを切って横から光を漏らしてるんだよ!」



「ふーん…。ありがとう。」


「こ、これ置いといたらにぎやかになってクリスマス気分が味わえるかなって…」


「そうね。ありがとう。」



「しょ、消費電力も低いからつけっぱなしでも大丈夫・・・」



「そうなんだ。ありがとう。」


 

という、やり取りをし、後日私はネックレスか何かを買いに行った、
という、若かりし頃の楽しいお話でした。




そして、部内で講習をした時に一緒に作ったK君は、

「彼女にプレゼントして感動してもらった!ありがとう!」

と報告してくれました。

人のためになってよかった。

ちゃんちゃん。