夢見ていた初恋の人とのデート。
それは、「明日は月の上で」そのものです。
中学時代、一番好きで、一番聞いた曲です。
他の曲とは違い、私に取って特別な存在と成っています。 最も貴重な曲です。
中学2~3年までの2年間、初恋の人を思い続けながら,卒業の日を迎えました。
中学最後の日、学校を出る直前まで、片思いのままで思い出としようと決めて居たのです。
それが、全校生徒、先生の前での告白と一瞬で成っていました。 【終わらない恋】参照
その直後、久美子から「付き合わないの?」と聞かれた私は、
「好きでも付き合わない選択は有る」と応えました。 【生き方の選択】参照
今回、ブログを書き初めて分かった事が幾つも有りますが、そのうちの一つがこれです。
私は2年間、「明日は月の上で」を聞きながら理想のデートを思い描いていました。
この曲のイメージそのものです。
初恋の人と二人っきりで月へ。
二人っきりの世界。 他には誰もいません。
二人は月の上で並んで腰掛け、美しい地球を静かに観ます。
真っ青な地球は美しいだけです。
地上の見にくい事。不幸な事。全て隠れて、ただただ美しく見えます。
聞こえて来るのはこの曲。
月の上、余計なものは有りません。 初恋の人が居るだけです。
二人の間に会話は有りません。 必要無いのです。
お互い好きで好きで、それだけです。
何時までも。 飽きることは有りません。 無限に続く時間。
一生の時間をそこで費やしても良いとさえ思いえる充実感です。
彼女の考えて居る事、全て伝わって来ます。 幸福感が満ちます。
そのうち、月全てを二人の幸せな気持ちで包み込みます。
その時、地球から見る月は、どう見えるでしょう。
真昼でも、ハッキリ見える程、暖かく輝いて居る事でしょう。
私は思い描いて居ました。2年間ほぼ毎日、この曲を聴きながら。
今でも,この曲で胸が熱く成ります。 頬を伝うものを感じます。
これが私の初恋の思い出の本質です。
私には、最も愛する人と一緒に映画に行く、買い物をする、食事をする・・・
そのような思いは有りませんでした。
高校まで彼女が訪ねて来て、10分の会話の後、私は頼みました。
「少しこのまま静かに歩きたいんだけど」と。
そして、夕焼けの空を観ながら二人並んで歩きました。
ほんの短い時間でしたが、最後に言いました、
「私の夢が一つかなった。ありがとう。」 と。
この時点で私は正確に理解出来て居ませんでした。
「私の夢が・・」自然と出てきた言葉でした。でもいつから夢に成っていたのか。
「明日は月の上で」を聞きながら思い描いて居たデートの理想だったのです。
月の上では有りませんでしたが、無言で夕日を観ながら時間を共有出来ました。
最高に幸せな時間でした。 夢が叶ったのですから。
彼女は素晴らしい女性でした。また聡明でも有りました。
「もう会いません」とその場で言って来ました。
初恋の人との夢のデートが実現した私を観て感じ取ったのでしょう。
私は、理想として、不可能ですが月の上での事を思い描いて居ました。
実際に行えるベストで有りましたが、夕日を観ながら「夢」が実現したのです。
でも、私の表情、話し方から、私の思い出が消えて行くんだと彼女は察したのです。
「ありがとう」と言った時の私が悲しい目をしていたかもしてません。
覚えて居ますが嬉しさを表に出しては居ませんでした。
私が、初恋の人に対しての最大の希望する事が、「月の上で二人っきりで過ごす」ことでした、
それ以外は何も無かったのです。本当に何も。 そして本当に愛して居ました。
夢が叶った事で、後は初恋の人の幸せを祈るだけと成っていました。
どんどん美しく成って行く初恋の人を観た後もその思いは変わりませんでした。
私に取って初恋の人は、・・・・ 月の女神でした。