【前向き】Point of care diaphragm ultrasound in mechanically ventilated children: A predictive tool to detect extubation failure(Arslan, et al. Pediatr Pulmonol . 2022 Apr 1. [Epub])


Methods:
2021年3月から12月に実施されたこの前向き観察研究で、48時間以上機械的人工呼吸を受けた生後1か月から10歳までの小児を対象とした。
横隔膜超音波検査を、2時間の抜管準備検査終了時に実施した。吸気終末厚(DTi)、呼気終末厚(DTe)、横隔膜肥厚率(DTF)、横隔膜伸展度(DE)、吸気傾斜(IS)、呼気傾斜(ES)を評価した。

Results:
24例(60%)が抜管に成功した。抜管失敗群の16例中3例は再挿管を必要とした。
DTFは離脱成功群で有意に大きかった(55.05±23.75% vs 30.9±10.38%)(p<0.001)。DEは離脱成功群で有意に大きかった(14±4.4mm vs 11.05±3.25 mm)(p<0.001)。
DTFとDEの感度と特異度はそれぞれ91.67%、87.50%、83.33%、81.25%だった。

Conclusion:
横隔膜超音波検査は、侵襲的人工呼吸からの離脱時に実施可能で有用な手段である。DEとDTFは、他の横隔膜パラメータよりも抜管失敗において優れた精度を示した。


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挿管チューブの位置や肺炎、RDSの診断など、肺超音波検査が脚光を浴びている。
本文を読まないと抜管成功の定義や各種パラメータの定義が分からないため何とも言えないが、横隔膜超音波も有用な検査なのだろう。
将来的には、画像のリアルタイム取得とAIによる画像認識で、リアルタイムの横隔膜プロファイルが取れるようになるだろう。

現時点では、視覚や触覚などの感覚に勝るほどのものではなさそう。
 

【後向き】Estimation of gestational age in neonates using clavicular-pubis length on routine chest-abdomen radiographs(Gallego-Herrero, et al. Pediatr Radiol . 2022 Apr 7. [Epub])


Objective:
入院時X線写真における在胎期間(GA)/体重と鎖骨恥骨長(CPL)の相関の強さを明らかにし、CPLとGAの相関に基づく二次式を求め、我々のグループで使用しているより簡便な式が、回帰分析で提供される式と同様に効率的に機能するかどうかを実証することである。

Material and methods:
後方視的研究は、施設審査委員会により承認され、インフォームドコンセントは免除された。2016年にNICUに入院した患者260名の初回ポータブル胸腹部X線写真において、鎖骨内側面から恥骨までの長さを測定した。
回帰分析を行い、CPLとGA/出生時体重の関連を検討した。

Results:
在胎23~42週の女児111名と男児149名を評価した。
CPLはGAおよび出生時体重の両方と統計的に関連していた(P<0.01)。
回帰式 GA(週)=(CPL(cm)-1.98)/0.42。
簡略化した式 GA(週数)=(CPL(cm))×2+2。モデル式と強い相関があった。

Conclusion:
GAが不明な患者においては、鎖骨内側と恥骨結合の間の長さを測定することにより、我々が提案する計算式でGAを推定することができる。


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在胎期間推定には、Dubowitzや足底長などいろいろ方法はあるが、X線を利用するという研究。
スペインの研究であり、成人平均身長が8cmほど高いので、そのまま日本に当てはめることはできないが、面白い着眼点。
 

【後向き】Effect of Maternal Subclinical Hypothyroidism on Congenital Hypothyroidism Screening Results: A Retrospective Cohort Study(Korkut, et al.Am J Perinatol. 2022 Apr 6. [Epub])


Objective:
妊娠中に潜在性甲状腺機能低下症(SHT)を発症した母体から生まれた新生児における、先天性甲状腺機能低下症スクリーニング(CHS)の結果を評価し、再検査に関連する母体と新生児の因子を特定することを目的とした。

Material and methods:
2014年~2017年の間に出生前フォローアップで甲状腺機能検査を受け、新生児CHS記録があった妊婦と新生児のペアを対象とした。
甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が5.5mIU/L未満の新生児は「正常」とし、5.5mIU/L以上の値は「再検査」とした。

Results:
合計22383人の妊婦の出生前甲状腺機能データを分析した。このうち、71.6%が甲状腺機能低下症、16.3%がSHTと診断された。
再検査率は5.34%で、甲状腺機能低下群に比べ、SHT群で高かった(5.54% vs 7.10%)。
低出生体重児、過体重児、母のTSHが97.5percentile以上、帝王切開が、再検査リスクを増加させた。

Conclusion:
SHT の母親の新生児では、リコール率が高かった。


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面白い着眼点。
母体が甲状腺機能低下症であっても、児の検査値には影響しない反面、潜在性甲状腺機能低下症の場合は、児の再検査率が上昇するのは不思議だ。
 

【DB-RCT】Effects of Freshly Irradiated vs Irradiated and Stored Red Blood Cell Transfusion on Cerebral Oxygenation in Preterm Infants: A Randomized Clinical Trial(Saito-Benz, et al. JAMA Pediatr. 2022 Mar 28;e220152. [Epub])


Importance: 
白血球をガンマ線照射すると、輸血に伴う移植片対宿主病は予防できるが、赤血球の保存状態は悪化する。
輸血必要量の多い早産児において、新鮮な照射赤血球が照射・保存赤血球より有効であるかどうかは不明である。

Objective:
貧血を有する早産児に対して,新鮮照射赤血球と照射・保存赤血球の輸血が脳内酸素供給を改善するかどうかを検討する。

Design, setting, and participants:
2017年12月1日~2018年11月30日に、ニュージーランドのウェリントン地域病院のNICUで実施された。
生後14日以上経過し、貧血を有する早産児(在胎34週未満)をincludeした。
参加者は緊急ではない輸血を受け、これらのエピソードを介入群(輸血当日に照射したばかりの赤血球の輸血を受ける群)と対照群(照射して14日まで保存した赤血球の輸血を受ける群)に無作為に割り付けた。
データは評価可能集団法を用いて解析した。

Intervention:
直前に照射した赤血球輸血

Main outcomes and measures:
主要評価項目は、脳局所酸素飽和度(crSO2)のベースライン(直前)から輸血直後までの変化とした。
副次的評価項目は、輸血直後、24時間後、120時間後または5日後の脳局所組織酸素飽和度(cFTOE)の変化とした。
成績は盲検化された臨床医が近赤外分光法を用いて測定した。

Results:
42人の児(平均在胎期間 26週3日、男児 69%)が試験に登録され、64回の輸血エピソードを受けた。
介入群(n=31)または対照群(n=33)に無作為に割り付けられた。
介入群の乳児は、輸血直後に共変量で調整したcrSO2 の平均増加(2.0%,95% CI,1.2-2.8%)および cFTOE の平均減少(0.02,95% CI,0.01-0.04)を示した。これらの差は、輸血後120時間または5日間まで維持された。
対照群の乳児では、どの追跡時点でもcrSO2やcFTOEの平均的な変化はごくわずかであった。

Conclusions and relevance:
試験の結果,新鮮な照射赤血球の輸血は,照射・保存赤血球成分の輸血に比べ,輸血後少なくとも5日間は脳酸素化においてわずかながら優位性を示した。


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ガンマ線照射は、白血球だけでなく、赤血球に対する効果もある。どのような機序なのかわからないが、おもしろい。
日本ではX線のため、そのまま当てはめることはできない。
 

【後向き】Supraventricular Tachycardia in Infants With Congenital Diaphragmatic Hernia: Prevalence, Associations, and Outcomes(Tella, et al. Pediatr Crit Care Med. 2022 Mar 30 [Epub])


Objective:
新生児の先天性横隔膜ヘルニア(CDH)における、上室性頻拍(SVT)の有病率、関連、治療、予後を明らかにする。

design:
CDHコホートの患者のうち、後方視的にチャート、循環器コードを使用して、心房性不整脈のサブグループを定義した。

Setting:
ボストン小児病院(単施設、外科ICU)

Patients:
2005~2017年のボホダレック孔ヘルニアをinclude、
モルガーニ孔ヘルニアおよび日齢28以降の症例を除外

Measurements and main results:
232人中25人がSVTを発症した(11%)。そのうち56%は再発性だった。房室結節由来が最多だった(32%)。
71%が介入を受け、36%は予防的投薬を受けた。
SVTは、1分時の低アプガースコア、心構造異常、欠損孔の大きさ、ECMO、プロスタグランジン、8週間以上の入院期間、退院時の酸素使用と関連していた。

Conclusion:
SVTはCDHの新生児に発生する可能性があり、しばしば治療を必要とする。


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