今日4月18日から9月5日まで
土星がやぎ座で逆行します。
今日は、土星について触れたいと思います。

太陽系の宝石とも呼ばれ リングで知られる土星は
美しいガス惑星。
 
太陽から6番目で肉眼で見える最遠の惑星でもあり
(正確には天王星も肉眼で見ることができるが
その位置を知っていないと見えないので
土星までが肉眼で見える惑星となっています)
占星術では 肉眼の限界点=物質的限界点として
土星は「(物質的)限界」を象徴する惑星でもあります。
 
その限界は、制限、時間という言葉でも 表現されます。
また、土星は農耕の神クロノス(ギリシャ神話)、サターン(ローマ神話)の星でもあります。
 
農耕の神、つまり人生の「収穫」を教えてくれる星。
土星はわたしたちに「制限」「時間」「限界」を 与え、
「精神的成長」「成熟」「収穫」をサポートします。
 
制限、限界という言葉を人は嫌うため
昔の占星術では土星は厄星でした。
 
今も時間をかけることや 制限は嫌われがちです。
でも、わたしたちは「制限」「限界」「時間」 の中で
成長するもの、養われるものがあります。
 
春に蒔いた種が秋に収穫できるようになるような
種まきと収穫の星。
そこには、季節という時間があります。

その間に種は芽を出し、宇宙のエネルギーを巡りの中で
自らの中に取り込み、花を咲かせ、実になり収穫されます。
実になったものは、人々と分かち合うこともできます。

成熟した美しさ。
地に足をつける力。
グラウディングの力。
根を張る力を養うもの。
宝石のように磨かれるもの。
 
それらは、土星の恩恵です。

土星の恩恵とは 目に見えないものですが計り知れません。
逆行期間は、土星の働きが強まります。
人生を耕したり、できあがったものを磨いたりする時間です。
 
その恩恵は人間的成熟として
長い年月をかけて現れます。
 
土星の学びは「時間」にあります。
この世には「時間」を通じてしか
学べない、収穫できないものもあります。
 
「時間」は幻想という考え方もあります。
すべてが「幻想」なのです。
 
わたしたちは誰もが「時間」という幻想を
何かを通じて学ぶようになっています。
 
何を通じて学ぶかが人によって違います。
もちろん、飛び越えることができる領域もあります。
 
それは、「直感」やエネルギー、音楽。
直感はもともとあるものでいつでも使うことはできますが
「限界」を感じる(訓練する)ことによってより引きだされるものでもあります。
※限界を訓練していない直感は妄想と区別がつきにくい。
 
 
今日は土星に聞いてみました。
 
「あなたは何?」
◇◇◇
この太陽系において
エネルギーの転換装置、
相反する力よってエネルギーを継続させるシステムである。

二元性の境界線でもある。
相反する力は新しい生命の誕生に貢献する。

この力は地球上の大地で育まれる作物に反映される。
そして、この働きは人間のこころに「敬意」、「ディグニティ(dignity)」を育てる。
作物、生命を育てることを通じて、自分自身がどのように扱われるか学ぶ。
扱うことは扱われることである。

「神」に収穫を供えることは自らを扱うこと扱われることを学ぶ行いである。
よって、信仰と農耕は密接である。
そして、これらは地球上において”受け継がれる”。
 
この領域の学びが完了しないとき、
人は二元性、条件付け、罪悪感、支配(依存)の意識次元にいる。

他者の感情と自己の感情の区別がつかない。
相反する力が自分ではないと認識する。
他者のことをうらやましいと感じ、コンプレックスとなる。
自らに制限を課す。
人は自己と他者の”境界線”を学ぶ。
 
相反する力も自分の力であることを認めたとき、
人は自分の人生に責任を持つようになり、ひとつの宇宙の中心になる。
自らの宇宙を生き始める。
 
 
「やぎ座の土星逆行は何を学ぶの?」
 
完了させること。
収穫を分かち合うこと。
 
それらはグループや組織によって養われる。
 

◇◇◇
まだまだ話したいようでしたが今日はここまでに。
星の話を聞くのは、集中力がいる。
わたしの土星がふたご座にあるからか・・・
語り始めると止まらん土星・・・。

さてさて、
土星の学びをスムーズに終えるヒントを話してくれましたね。
まず一つ目「扱うことは扱われること」
神社にお参りに行くときのような神聖さを思い出していただくといいのかなと思います。

たとえば 今日は特別な日だったり、 神社に行くとき、
人は神聖な気もちを持ち、その準備をします。
その朝は、いつもよりも早く起きて
身支度もきちんとして空気の感触に敏感になるものです。

それを自分自身に行うこと。
自分を大切に扱うことであり、日々をていねいに生きることとも言えます。
それは、結局内なる神性に触れます。
その神聖さに触れること。
 
神社にお参りは行ってるけど、自分のことはおろそかになっていたなら
神社にお参りに行く神性さを持って自分自身を扱ってみてください。

それは、結局世界や自然や他者に反映されます。
あなたの中の神聖に触れ続けること。
 
 
そして、もうひとつ。
「自分の人生に責任を持つ」
 
このことは、やぎ座に土星がある今
とても問われることでしょう。

逆行期間はさらに強まりそうです
この肉体を持って生きる生は、自分にしか生きることができません。

この自分を生きるということは、自分がやらなくてもいいことはやめて
自分のエネルギーを注ぐべきところへ注いでいくことです。
 
そして、やぎ座は結果を目に見える形にするエリアでもあります。
土星逆行が終わる9月を目安に何か具体的な目標を設定して取り組むことも
おすすめです。

注ぐべきところにエネルギーを注ぐ生きかたが出来る人は
大切なことを大切にします。
 
大切にしたいことを今大切にする。
後回しにしない。
 
それは、自分自身を後回しにしないこととも同じですね。
 
土星パワーを味方につけて
太陽の道へ。