”月齢28.7 晦月 月隠り 月の出4時44分(東京)”
 
18日20時42分頃、
さそり座で新月を迎えます。
 

今日は、新月に向かい月が隠れていく
月隠り(つもごり)、晦月(みそかづき)です。

 

空間は
さそり座新月のゲートあわせをおこなっています。

今夜には、新月ゲートが開くでしょう。

 

また、18日はしし座流星群の極大。

新月の空を流星群が彩ります。
 

 

今日はさそり座の物語を見てみましょう。 

さそり座にまつわるお話もいろいろとあります。

 

ギリシャ神話では、
海の神ポセイドンの息子オリオンを
殺したサソリのお話が有名です。

 

いつもこのお話の「死」をテーマに紹介していますが、

わたしたちは、今、大きな「死」の体験を終えて

新しいレベルに入っています。

 

今日は、シュメールの神話をご紹介します。

 

この神話は、「女神」の象徴のお話なので

おうし座でも使っています。

 

おうし座とさそり座は向かい合う星座。

同じエネルギーを違う方向から学びますので

その本質は同じものになります。

 

おうし座はエネルギー(命)を扱うことを形あるものから学び、

さそり座はエネルギー(命)を扱うことを形無いものから学びます。

 

 

では、物語を見てみましょう。

シュメール神話の神タンムズと
その妻である愛と豊穣の女神
イシュタル(イナンナ)のものがたり。
 

このお話も長い年月の中
さまざまな姿に変化しています。
そのうちのひとつをご紹介します。
 

タンムズが大怪我で死んでしまい
悲しんだ妻のイシュタルは、
タンムズを求めて
「冥界」へ向かいます。
 

冥界に入るためには、7つの門を通過し
通過するたびに身につけているものを
取られて行きます。
 

そして、最後には、着ているものすべてを
取られ、裸にされるイシュタル。

 
でも、イシュタルは、
冥界の女王の前に堂々と立ちます。
 

その姿は威厳と美しさに満ち
女王の嫉妬で殺されてしまいます。
 

イシュタルが死ぬと
大地は枯れ、人々は愛し合わなくなり
こどもが生まれなくなったため
ほかの神々によって助けられました。
 

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”I transform わたしは、変容する”

”I desire わたしは欲する”

そんな象徴を持つさそり座。

 

どちらも同じ本質を表します。

この物語には、I desireのほうがしっくりくるでしょうか。

 

夫を求めて、冥界まで行ったイシュタル。

それは欲望という言葉では言い表せないほどの強い想い。

 

ギリシャ神話とシュメールの神話でも

共通しているのは「死」です。

 

さそり座の象徴は「死」

 

その「死」とは、”自我”の消失を表します。

 

自分という存在が無くなってもいいと思うほどの

強い想い。

 

それは、ときに忠誠心にもなります。

 

 

さそり座の本質は、「”命”を受け継ぐ」ことにあります。

さそり座やおうし座が学ぶエネルギーは「命」を運ぶもの。

そして、そのエネルギーを受け継ぐための「強い結ぶ」力を持っているのです。

さそり座とおうし座がなかったら

わたしたちの命は次世代へ引き継ぐことができません。

 

 

違う個と個がひとつに結ばれ、それぞれの命を

新しい命へ受け継ぐ作業。

 

自分以外の何かと結びあい、融合するとき

わたしたちは「自分」というものを失う体験をします。

それは、結果「変容」につながります。

 

さそり座の欲望とは、自分だけの欲望ではありません。

命を受け継ぐという本質的なところに降り立った欲望です。

 

だから、「純粋」であることを求める。

 

それは、真実の愛なのか?と何度でも問うのです。

 

イシュタルが冥界で7つの門をくぐって

裸にされたように。

 

 

今年、木星がさそり座に入る一年。

わたしたちは、さそり座の門番に問いかけられるのです。

 

それは、「真実の愛から」なのか?と。

 

真実であれば

たとえ裸になっても残るだろうとさそり座の門番は

容赦ありません。

 

そう、真実は失っても失われない。

 

さそり座で受け継がれるものは「真実」だけ。

 

 

木星さそり座の一年は、これまでの学びを

試されることもあるかもしれません。

 

もしも、「お試し」があったら

思い出してほしいのです。

 

わたしたちはすでに愛であることを。

そこには条件はありません。

 

どんなときも

あなたは愛の存在であることを。

 

 

そして、7つの門をくぐり、

最後の審判を終えたあとやってくるものは「再生」。

 

さそり座の「死」はひとつの終わりにしかすぎません。

ここが世界の終わりではありません。

 

さそり座は潜在的に知っているのです。

このいのちの崖っぷちの向こうにある「再生」を。

 

 

死というのは

「生」の現象の中のひとつです。

 

ひとつの終わりの形でもあります。

死の後は、「Re-birth」再び生まれる。

 

再び、生まれるときというのは
裸(本当の自分)になるようなものです。

 

赤ちゃんが生まれるとき
裸で生まれるように
ただ、その手のひらを握りしめて。

 

つかんだものを

つかんでは手放し
つかんでは手放す
その繰り返しの中で
わたしたちは
”新しく”なっていきます。


わたしたちは
何度も何度も過去や未来と和解し
握りしめた手をゆるめるのでしょう。
 

そして、開いたその手のひらには
なにもありません。

 

結んでは開く。
 

そのレッスンは
「生きる力」「自分への信頼」をわたしたちに与えます。 

それは、本当の強さと呼べるものかもしれません。

 

 

これまでにわたしたちはすでに覚醒の7つの門をくぐっています。

これでもかというぐらい、「裸」になることをやってきたのかもしれません。

養われた力を新しい地球を創造していく力として使っていくときがきました。

 

いま、わたしたちは、大きな「死」の体験から「再生」へ。

そして、今、わたしたちに再生の水が注がれるのです。

 

 

 

 

この新月にピッタリなお話しをどうぞ。

京都在住松川久美子さん朗読「葉っぱのフレディーいのちの旅ー」

 

◇◇◇

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