福岡 美容室事情 | 美容室開業&美容室閉店 ちょっと待った!

美容室開業&美容室閉店 ちょっと待った!

平成25年 3月 美容室軒数は23万軒と言われている。コンビニ軒数が5万軒にも関わらず、日本の人口が減少しているにも関わらず美容室軒数は増えています。じっくり考えるブログです。

本日、美容室の案件で2軒訪問させていただきました。
西鉄二日市駅7前と井尻駅近辺です。
以前にもブログで述べたように、今年の後半に向けて閉店は加速度を増しています。
殆どが支店の閉店です。つまり元気が良いころに能力以上の出店を行い。時代がそれを許さなくなったのだと思います。
本店はオーナーが自ら現場に入って汗をかき、スタッフの面倒や技術教育など出来ますが支店は思っている以上に「ある程度の湯加減で営業」しているサロンが通常です。
そこに理念や決まり事があったりしても「人」は難しい。
ある時、スタッフの離職が増えたからと週休二日制の導入や社会保の導入。時間外手当や交通費手当、寮費手当など手厚く福利厚生を図りますが、一過性に過ぎず、結局は退職という形になってしまいました。
このようにオーナーもそれぞれ頑張っておれれますが、やはり美容室業界のスタッフ不足に歯止めがかからずあえなく閉店廃業というケースは珍しくありません。
「スタッフさん」がそのお店にいる理由は様々です。
しかし決して福利厚生が良いとか給与が高いとかだけではないように感じます。そういう方は、更に条件が良いころへ美容室を移ります。
長年この業界を見てきて感じる事ですが、昔のように「徒弟制度」的な考え方も、古いですが有りなんではないかと考えます。
親元を離れ若い時期より先輩や師匠に技術を学び、礼儀を学び、生き方を習う。それは昔の日本の文化であります。
昔は丁稚奉公とかいいましたが、そういう覚悟があってお子様(美容師の卵)を預け、預かったオーナーも責任重大ですから親の代わりに一生懸命に教える。
巣立っていく時も「悔しい」でなく「寂しいけど嬉しい」親の気持ちのような心境。
今の時代は便利になりました。退職の際もメールで「先生お話が」「辞めます」と簡単です。
話が変わります車の「ナビ」 目的地を入力すれば考えずに耳と、方向を見るだけで楽に目的地に到着します。
美容室も同じで便利で良い環境を整えたおかげで、大切なものを失いかけているような気がします。
閉店の際にオーナーやスタッフの顔見ても「決して輝いていない」もちろん閉店に追い込んだのはオーナーでもあり任されたスタッフのせいでもあるので「笑顔」が無いのは当然でしょうが。
私の一方的な閉鎖的な考えかもしれませんが、経営者とスタッフが常に同じ位置にいて共に成長しあえる環境。そこには喧嘩もあるでしょうが、言いたいことは伝える文化。相手を認めようとする親子のような文化的な経営スタイルが今後勝ち残っていけるのかもしれません。