初めに伝えておきます。
ハウスメーカーを否定するつもりもないし、良いとも悪いとも言いません。
自分の納得できるところに依頼する、最終的にはこれです。
僕が大手ハウスメーカーで大工棟梁をやっていたのは随分前のことになってしまいました。
なんだかんだ、10年近く前です。
それでも、大工棟梁として10年間をハウスメーカーで勉強させてもらった経験は今でも有益。
千葉県にある最大手の幕張住宅展示場。
ハウジングガーデン幕張
実に４８棟ものモデルハウスが並ぶ1日では回り切れない展示場です。
実は、僕も大工やってた頃にこの展示場のモデルハウスに携わりました。
モデルハウスの場合、細部の納まりはさほど気にしない！表面的な見栄えが一番です。
大工も常に10人前後入って、それこそ突貫作業でやりましたね。
本題。
展示場って、あれだけの広さがあるのに真冬でも暖かいです。
全館床暖房のところもあれば、高気密・高断熱を進めているところもあり
僕が携わったのは、その両方が入っているモデルハウスでした。
ちないに僕ら、、職人さんて言うのは完成を見ることはないんですよ。
これは、大工作業が全て終了すると、内装屋さんが仕上げてくれるので。
でね、今はこうして自分で工務店をやっているので
他社さんのモデルハウスを見に行くこともなかなかできないんです。
特に近隣エリアだと、顔バレしちゃうしね（笑）
でも、展示場を外から見るなら全然自由でしょ。アンケートも不要だし。
さすがに、、写真を撮る勇気はなかったのでネットを徘徊してたらありました。
展示場の裏側
こんなのまだ可愛いほうです。
でもこれが現状であるってのも事実。
（中にはこういったモデルハウスもあるってことね）
省エネ！といいつつ・・
これだけのエアコンが稼働してたら？
そりゃ暖かいわね（笑）
僕らが作る新築住宅
省エネは特に打ち出してないけど、エアコン1台で全部屋暖まるよ。
（もちろん扉は開けた状態だけど）
正直に言いますが、使用するエアコンは容量デカいです。
性能も良いです。
でも使用するのは１台です。
何が違うのか？
僕らの建てている住宅、雪国の真冬でも暖かく過ごせる断熱性能なんですよ。
それが標準。
別に断熱層をやたら厚くするわけでもなくね。
その代り、無垢をふんだんに使用してます。
というか、無垢ばかりです。
家の中で一番熱を奪っていくのは『窓回り』なので
どこの会社も窓は高性能な物を採用します。
次に床。床はとにかく熱を奪うんですよね。
では逆の発想！！
広範囲になる床。
この床が『断熱・蓄熱』に優れていたら？
そりゃ家中が暖かくなるよね！ってシンプルな発想。
だから無垢。
といっても、無垢でチークとかオークとかじゃ暖かい家には程遠いんですよ。
無垢材って、木の繊維の間に空気層があります。
普段、その空気層には水分が含まれているのだけど、
この水分が悪さをして、反り、割れ、膨張・収縮を生じさせるんですよ。
だから、水分をガッツリ抜いて（人工乾燥）
水分が抜けた空気層には・・
温かい空気が蓄熱されるんです。
つまり、、床が暖まる。そして冷めにくい。
省エネだから住みやすいの？って素朴な疑問以前に・・
『無垢の家は快適で住みやすい』
結果、省エネになってるという考え方。
機会があればぜひ、モデルハウスの裏側を・・笑