今日もシリーズ記事 第2段です。
工務店から見る、マンションリノベの考え方を書いています。
当社は戸建住宅をメーンで取り扱っているため、マンションリノベでも考え方は大きく変わりません。特に新築であれば【平屋専門】の工務店なので
間取りの考え方なども基本は同じなんですね。
しかし
1点、大きく違う部分があります。
『窓が限られている』という部分
(記事のベースは築25年以前のマンションが対象です)
どんなに考えても、今以上に採光を多くすることは出来ない。
そこで初めて、、建築という観点で空間を見直す専門家らしいアドバイスになります。
標準的に求められる間取りは『2LDK』です。
大きさで言えば100㎡弱。
中古ということは、20数年前の間取り。現代人のライフスタイルに合ったものではありません。戸建でも同じことが言えますが『和室は要らない!』という概念は極、普通のことです。
ちなみに、戸建て住宅の最近のプランニングでは
『部屋、部屋、と間仕切りを設けない』という考え方。
出来るだけ家族の動線が共有出来る部分を多くするため、プランニングでは壁を少なくする提案をしています。
現代建築のプロが見る違和感
リノベーション依頼が来て、まずは現地を訪れます。昔の壁紙、昔の水廻り、、
それ以上に、、
間取りのレパートリーが似たりよったりなことに違和感を覚えます。
戸建であれば耐震性の問題もあり、取り外せない壁などが存在しますが
マンションリノベではその制限が無く、かなり自由にやり替えることが可能。
今、中古マンションが選ばれ続けているのは
『プランが作りやすく、様変わりした空間を提供できる』といった部分です。
ユーザーは場所・立地・予算が合えば、どんな間取りであっても
それをイメージに近い空間へと変えていけることができるのです。
そして、私たちのような建築屋も自由にレイアウトを変えられるため
戸建リノベーションよりもはるかにやりやすいのが
マンションリノベだと言えます。
リノベーションには多くの趣向が取り入れられ
とにもかくにも雰囲気が一番大切です。
ここが戸建リノベーションと一番違う点
戸建リノベの場合、雰囲気以上に『住みやすさ』を重視します。
住みやすさとは、断熱性、省エネ、耐震性です。
限られた予算をどこに配分するか?
それも私たち建築屋に課せられた使命です。
次回、限られた予算で希望の空間を!