昨日20日午後3時過ぎに、横浜市から一人で来ていた20歳の男性が
サーフィンをしている間に行方不明になりました。
溺れたのでは?といった話ですすんでいるようです。
私もサーフィンをやります。毎日、毎日上達したくて近くの大網白里海岸に通っていました。
九十九里浜にはいくつかのサーフスポットがあります。
有名なのは『片貝』です。もちろん人気スポットは混雑するので回避する
ために、他のエリアに移動します。
大網白里海岸。駐車場にシャワー・トイレ完備の大型海水浴場です。
海水エリアでは夕方4時以降にならないとサーフィンはできません。
サーファーは海水浴エリアから少し離れた防潮堤側に集まります。
※サーフィンは波がブレイク(割れる)しないと波には乗れません。
しかし遠浅の大網白里海岸はサーフィン可能な波が立つ沖まで出るのに結構な耐力を消耗します。
しかし、障害物の付近では『潮の流れ』が規則的に決まってきて地形の変動も少なく、それなりに波が立ってブレイクします。
当然サーファーは、そういったポイントに集まります。
私もそうでした。
しかし、『潮の流れ』が決まっている場所(カレント)は、非常に潮の流れが強く、一度はまってしまうと簡単には抜けられません。
初心者のころに、目視ではわからない『カレント』にはまりとにかく必死に抜け出すことだけを考えました。
しかし、足が付くか付かないか?の場所で波はどんどんやってきます。
サーフボードの浮力もあって思うようには進めません。
その間、実際は1~2分ほどなのでしょうが『10分くらいに感じました』
『もう限界だ・・・』足をついて後ろをみると!?
3mくらい後ろに『大きく口をあけた防潮提の壁が!!』
しかも防潮提は歩く部分はコンクリートですが、基本的な構造は
『鉄板』です。鉄の板をグスグスっと差して土台としています。
その鉄板が朽ちてか、もともとかわかりませんが大きくあいているんです。
例えるなら『死のトンネル』です。波を常に受けている正面は大きな空洞が出来ていて両サイドは鉄板が支えている。
長さは3~40mはあります。波面から防潮提の上までは2m以上。
そこに吸い込まれそうになった経験があります。本当に『死』を覚悟しました。
後ろ3mに死のトンネル・・前からはどんどん波が来ます。
その時ほどサーフボードが邪魔だと思ったことはありません。ボードを放り投げて必死に泳ぎました。
しかし防潮提に激突・・ただ運よくトンネル入り口を掠める程度でした。
両腕はわけわからん貝だの藻などが刺さっていて血だらけです。
それでも生きていました。その後もサーフィンを続けています。
でも、もし今回のサーファーのかたが、その付近でサーフィンしていたなら・・と思ったんです。
とにかく、どこでも良いから無事見つかって欲しいです。